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経済

韓国で唯一の冬虫夏草専門企業「バイオアラ」

#韓国技あり企業 l 2019-06-17

© PANGDESIGN

きょうご紹介した企業は、ソウル市城東(ソンドン)区にある中小企業で、冬虫夏草加工食品を製造・販売する「バイオアラ」です。

冬虫夏草とは、キノコが昆虫やクモに寄生し、体内に菌糸の集合体である菌核を形成して、さらに昆虫の頭部や間接部などから棒状の子実体を形成したものの総称です。古来より東洋医学の生薬として不老長寿、強壮の秘薬として重用され、免疫力向上、鎮静、抗炎などの効果があるとされています。

「バイオアラ」では、研究開発を重ねた結果、「アラ301」という、有効成分の含有量がきわめて多い新種の開発に成功し、その発効エキス「ポンチョウィ」を発売しました。

最高の製品を生み出すことを目指す「バイオアラ」は、栽培施設にも工夫を凝らしています。ソウル都心に照明、温度、湿度などを自動的にコントロールするICT基盤の栽培施設を整備し、リモート無人システムで栽培しています。初期投資費用はたくさんかかりましたが、収穫物を加工工場まで送る際の移動距離が短く、病虫害の防止、湿度・温度などの調節が容易なため、品質向上につながりました。

「ポンチョウィ」は、去年、ソウル産業振興院による「ソウルアワード」で、「優秀商品」に選ばれ、現在、ベトナム、中国、フィリピンなど13か国に製品を輸出しています。

韓国の冬虫夏草の優秀さを広く発信する「バイオアラ」は、農学分野の研究開発企業の手本となる企業として評価されています。


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