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経済

電気を熱に変える発熱体を開発・製造する「テユプラス」

#韓国技あり企業 l 2019-07-22

© DAYOU PLUS

きょうご紹介した企業は、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市にある中小企業で、電気を熱に変える発熱体を開発・製造する「テユプラス」です。

「テユプラス」は、1967年に情報通信企業としてスタートし、今は、通信技術を取り入れた家電製品の製造を手がけています。その一方で、エネルギー事業を、会社のさらなる成長に向けた戦略ビジネスとして位置づけ、研究開発に励んでいます。

「テユプラス」は、「炭素ナノ面状発熱体」で注目されています。面状発熱体は、金属箔に電気を流して発熱させる薄いシート状の発熱体で、自己温度に反応して抵抗値が変化する特殊なインクを高分子フィルムに印刷してつくります。電気カーペットなど、いろいろなところに使われています。

面状発熱体で最も重要なのはどんなインクを使うかですが、「テユプラス」ではナノ素材を用いて特殊なインクにつくりました。強度が鋼より100倍も優れ、熱伝導率はダイヤモンドを超えるとされる夢の新素材、カーボンナノチューブと、鉛筆の芯の材料で黒鉛とも呼ばれるグラファイトを組み合わせてインクをつくり、効率的な発熱を実現。これにより、300度まで温度が上がる放熱体を生み出したのです。

そして、「テユプラス」は、農業用のビニールハウスにナノカーボン面状発熱体の技術を採用するという新しい挑戦に乗り出しました。

「テユプラス」はまた、太陽光発電に発熱体の技術を取り入れ、外部からの電力供給がなくても暖房や断熱、除雪に必要なエネルギーを確保できる「エネルギー自立型暖房システム」の開発に取り組んでいます。実現すれば、電気代も暖房費もまったくかからない、エネルギー新時代を開くことができます。

「テユプラス」は、夢の技術と呼ばれるカーボンナノ材料の実用化により、人類の新しい未来を開拓しています。


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