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経済

韓国とメルコスールの貿易協定の締結に向けた動き

#今週の経済の焦点 l 2019-10-07

© Ministry of Trade, Industry and Energy

韓国とメルコスール=南米南部共同市場の貿易協定の締結に向けた第4回交渉が1日から4日間、釜山で行われました。

メルコスールは南アメリカ最大の経済圏で、1991年に発足した関税同盟です。アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイが加盟しており、チリ、コロンビア、ペルーなどが準加盟国として参加しています。加盟国・準加盟国の人口を合わせると2億6000万人に上り、GDPは2兆ドルを超え、南アメリカ地域全体の70%以上を占めています。

メルコスールは、これまで閉鎖的な経済政策を展開してきましたが、最近になって主要国の政府が市場機能を強化し、市場開放を拡大する方針を掲げていることから、メルコスールの通商基調も大きな転機を迎えていて、韓国やEU=ヨーロッパ連合、カナダとの貿易協定を積極的に推進する動きをみせています。

韓国とメルコスールの貿易額は、2011年の208億ドルからほぼ毎年減り続け、2018年には102億ドルまで減りました。メルコスール加盟国の消極的な通商政策と南アメリカの原材料価格の下落、繰り返される政治不安定などが複合的に作用した結果です。

韓国はメルコスールに半導体、自動車、自動車部品、合成樹脂、携帯電話などを主に輸出し、鉄鉱石やパルプなどの原材料と、飼料、ナッツなどの農産品を主に輸入しています。貿易協定が締結されると、主な商品に対する関税が撤廃されるため韓国企業の輸出が増え、南米市場への進出も活発になると期待されています。

大きなチャンスが待っている市場であるだけに、韓国としては、巧みな通商戦略で対応していくことが求められています。

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