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経済

韓国の貿易をめぐる環境と来年の見通し

#今週の経済の焦点 l 2019-12-09

© YONHAP News

米中貿易紛争、半導体の不振、日本の韓国向け輸出管理強化など、ことしは、韓国の貿易をめぐる環境が厳しい年となりましたが、韓国の輸出と輸入を合わせた年間の貿易額は、3年連続で1兆ドルを達成する見込まれています。

ことしは、輸出と輸入がともに減りました。輸出は去年に比べて10.2%減り、2009年以来10年ぶりに2桁の減少率となる見通しです。輸入も減りましたが、去年に比べた減少率は5.4%で、輸出の減少率よりは小さくなっています。

輸出が減った要因としては、半導体の不振があります。韓国の主な輸出品目である半導体は、DRAMの輸出価格が1年間で49%も下落し、輸出額が大幅に減りました。米中貿易紛争も韓国の輸出不振の要因となっています。

様々な悪材料が重なり、韓国を取り巻く貿易環境は悪化しましたが、それでも、韓国は3年連続で貿易1兆ドルを達成する見込みです。これは、世界経済が非常に厳しい状態にあるなかで達成したもので、大きいな意味があります。ことし、タイやベトナムなど、いわゆる「新南方国家」への輸出の割合が初めて20%を超えたことも、輸出先の多様化という意味で、大きな成果です。

こうしたことから、来年、輸出が回復に転じることへの期待感が高まっています。貿易協会は、来年の韓国の輸出は5610億ドルと、ことしに比べて3.3%増えると予測しています。

来年も、リスク要因はあります。最も心配なのは、自動車です。アメリカは通商拡大法232条にもとづき、国家安全保障上の観点から外国製の自動車と自動車部品に追加関税を課す動きを強めていることで、これは韓国の自動車産業にとって負担になるとみられています。

新たな輸出市場の開拓などにより、輸出の回復を図り、韓国経済のさらなる飛躍につなげることが課題となっています。

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