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経済

史上最大規模の来年度予算案が可決

#今週の経済の焦点 l 2019-12-16

© YONHAP News

韓国の国会は10日の本会議で、来年度予算案を可決しました。来年度予算案は512兆3000億ウォン、およそ46兆8000億円規模で、今年度予算に比べ9.1%増えています。

予算案が500兆ウォンを超えたのは初めてです。国内外で景気リスクが高まるなか、2009年の世界的な金融危機後で最も積極的な財政支出を計画しています。来年度予算案では、社会保障や雇用創出、中小企業支援、環境対策、研究・開発プロジェクトなどへの支出を大幅に拡大しています。

このように韓国政府が積極的な財政支出を計画している背景には、韓国経済が活力を失っていることがあります。韓国銀行は先月、ことしの韓国の経済成長率の見通しを2.2%から2%に下方修正し、来年の見通しを2.5%から2.3%に下方修正しました。ADB=アジア開発銀行も、ことしの見通しを2.1%から2.0%に、来年については2.4%から2.3%に下方修正しています。

IMF=国際通貨基金やアメリカ財務省も、韓国の拡張的財政政策を前向きに評価しています。

来年度のスーパー予算=史上最大規模の予算が経済活性化の呼び水になるかどうかのカギを握るのは質の高い雇用の創出です。質の高い雇用が増えれば家計の所得が増え、これが消費につながり、企業の投資が誘発されます。質の高い雇用を生み出すためには、製造業に取って代わることができる新たな産業を育成することが重要です。

積極的な財政支出で経済体質の強化を図り、経済の活力を生み出すためのしっかりとした土台を築いていくことが課題となっています。

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