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経済

米中貿易交渉の第一段階の合意が持つ意味や韓国経済への影響

#今週の経済の焦点 l 2020-01-20

© YONHAP News

米中両政府は15日、「第1段階」の貿易協定に署名しました。

アメリカが2018年7月に中国製品に追加関税を課したことで始まった貿易戦争により、両国は少なくない痛手を被りました。世界的に自由貿易が衰退し、保護貿易主義が広がるのではないかという懸念も強まっていましたが、とりあえず、G2=世界2大国による貿易戦争が一段落したことで、保護貿易主義の浸透に対する懸念はだいぶ払拭されつつあります。

今回の合意署名で、中国は今後2年間でアメリカからモノとサービスの輸入を2000億ドル相当増やすことが明文化されました。一方、アメリカは、中国製品に対する関税の一部を引き下げます。

今回の合意署名で米中の対立がいったん休戦となったことは、韓国経済にプラスに働くとみられます。今回の合意により、米中間の貿易が増えれば、中国に部品や半製品を輸出する韓国の輸出も拡大するとみられています。

一方で、楽観はできないという見方もあります。中国は今後2年間でアメリカからモノとサービスの輸入を2000億ドル相当増やすことにしており、合意の内容によっては、中国への輸出依存度が高い韓国の製品が痛手を被る可能性があります。

アメリカ現地時間の15日、ペンス副大統領は、すでに中国との第2段階の貿易交渉に入ったことを明らかにしました。第2段階の交渉が難航すれば、米中摩擦が再び韓国経済の不確実要因として浮上します。韓国としては、状況を見極めながら必要な対応を講じていくことが課題となっています。

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