ⓒ NEWWRAP

きょうご紹介した企業は、京畿道（キョンギド）利川（イチョン）市にある中小企業で、キッチン用品を製造・販売する「ニューラップ」です。

「ニューラップ」は、2005年に設立され、家庭用食品包装材を製造しています。100種類以上の製品をつくっていますが、会社を代表する製品は、スライドカッター付きのラップ、「ニュー・スライディングカッター・ラップ」です。

「ニュー・スライディングカッター・ラップ」は、特許を取得した製品です。従来の食品用ラップはステンレス製の刃でフィルムを切るようになっていて、指をけがすることが多い、切れ味が悪い、といった課題がありました。こうした課題をクリアしたのが「ニュース・ライディングカッター・ラップ」です。ケースにプラスチックのスライドカッターが付いていて、スライダーを移動させるだけでサッとラップが切れます。巻き戻りにくくするために特殊なコーティングもしてあります。さらに、よく伸びて、器にくっつきやすいフィルムに仕上げていて、市場から高い支持を得ています。

「ニューラップ」は、ミシン目に沿って切り取って使えるラップも開発しました。開発には、長い時間がかかり、失敗も繰り返しましたが、あきらめずに続けた結果、開発に成功したこの新しいラップは、ソウル産業振興院による「ソウル・アワード」のアイデア商品に選ばれました。

「ニューラップ」は、環境にやさしい食品包装材の開発にも取り組んでいます。会社のさらなる成長のためには、環境にやさしい製品をつくっていく必要があると判断し、トウモロコシやサトウキビから抽出した原料を採用し、廃棄から18か月で分解される製品をつくっています。

「ニューラップ」は、「使い捨ての食品包装材は環境汚染の主犯」という認識を覆す、地球にやさしい製品づくりを目指していくとしています。

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