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経済

電気自動車向けの電池をめぐって激化する各国メーカーの競争

#今週の経済の焦点 l 2020-09-28

ⓒ YONHAP News

電気自動車の普及拡大に伴い、電気自動車に搭載される電池の需要も急拡大し、市場の成長が見込まれています。去年、電気自動車の世界販売台数は717万台で、前年に比べて40%増えました。電気自動車用電池の市場規模も、2016年の150億ドルから去年は388億ドルへと、2.5倍に拡大しました。2026年には940億ドルに成長すると見込まれています。

現在、世界の電池市場では、韓国、中国、日本の3か国が90%以上のシェアを占めています。なかでもLG化学、サムスンSDI、SKイノベーションの韓国メーカー3社の存在感が高まっていて、ことし上半期の3社の世界市場に占めるシェアは34.5%と、4年前の9.5%に比べて4倍近く伸び、中国と日本を追い抜きました。しかし、韓日中3か国の勢力図は、企業の投資や政府の政策、国際通商関係などさまざまな要因に影響を受けやすく、決して安心することはできません。

完成車メーカーも、将来の安定した供給確保に向けて、電池の独自開発に乗り出しています。ドイツのBMWは、電池の開発にこの4年間で2億ユーロを投じており、日本のトヨタも1兆5000億円を投じて電池を独自開発する計画を発表しています。韓国の現代自動車グループは、国内の電池メーカーとの提携を推進しています。

韓国が電池市場で主導権を握るための課題はいろいろありますが、まず、規制を緩和し、企業がビジネスしやすい環境を整えるのが政府の役割だと指摘する声があります。また、電池メーカーとしては、研究開発のための投資を増やすとともに、人材確保に力を入れる必要があります。未来の車は、単なる乗り物ではなく、「移動する生活空間」であるという認識を持ち、産学連携で研究開発を進め、政府がそれを後押するといったように、韓国メーカーが引き続き市場で活躍できるようにするための取り組みが課題となっています。

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