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経済

リールを製造・販売する「コリール」

#韓国技あり企業 l 2020-11-02

ⓒ KOREEL

きょうご紹介した企業は、仁川(インチョン)市西(ソ)区にある中小企業、「コリール」です。「コリール」は1991年1月に「サムグク産業」という会社名で設立されました。当時、韓国には「リール」が導入されておらず、オ・ヒョンギュ代表は海外で「リール」をみて、国産化に取り組むことを決心し、会社をつくりました。

「リール」とは、電線やホースなどをドラムで巻き取ることでより簡単に収納、管理し、使用できるようにした装置です。わかりやすい例として掃除機の電源コードをあげることができます。ボタンを押すと、コードが自動的に巻き取られます。リールは自動車修理工場でも使われています。天井に取りつけられたリールからケーブルを引き出して車輪に空気を注入したりします。また、空港では、航空機に燃料を注入したり、電源を供給したりするときにリールが使われます。


ⓒ KOREEL

「コリール」は、韓国でリール市場を開拓し、広げてきました。現在、国内市場シェアは65%を超えていて、30か国以上に輸出しています。リールは色々なところで使われており、形や大きさも千差万別です。顧客の様々なニーズに対し、多品種少量生産で対応できるのが「コリール」の競争力です。これは高い技術力に支えられた結果です。技術開発に向けた「コリール」の絶え間ない努力は、「2020大韓民国革新大賞・新技術革新賞」の受賞という成果を生み出しました。

「コリール」は、去年の売上が243億ウォンに上るほどまでに成長しました。従業員の数も、設立当初は2人だったのが、今では100人に増えています。研究開発を怠らず、品質管理を徹底させ、お客様と約束した納期を守る。一見簡単そうにみえても実は難しい、「基本を守ることの大切さ」を常に心に刻みながら取り組んできたことが、成長の秘訣だといいます。

韓国市場を越えて、グローバル市場でも存在感を放つ企業となるため、イノベーションに向けた「コリール」の努力は、今も続いています。

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