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経済

データプラットフォームを開発・提供する「インゼント」

#韓国技あり企業 l 2021-11-29

ⓒ INZENT

きょうご紹介した企業は、ソウル市永登浦(ヨンドゥンポ)区にあるIT企業、「インゼント」です。

「インゼント」は2000年に設立されました。設立当初は、金融機関向けのソリューションを開発していて、今も、大手都市銀行のほとんどが、「インゼント」のソリューションを使って業務を行っています。これに甘んじることなく、「インゼント」は新しい市場環境の変化に合わせて、2020年にさらにビジネスの領域を広げ、データプラットフォームの専門企業になると宣言しました。データプラットフォームとは、膨大なデータの蓄積、加工、分析を一貫して処理できるようにするデータ分析の基盤のことを指します。


ⓒ INZENT

かつてのIT=情報通信技術は企業のデータを管理する役割に留まっていましたが、今や、ITは企業のビジネスを管理し、将来の方向性まで提示してくれます。しかし、そのためには、高度の技術力が必要です。「インゼント」は、「エクスパーDB(eXperDB)」など多様なソリューションを開発し、それを実現しています。

「インゼント」はまた、パーソナルデータの利用・活用に向けた取り組み「マイデータ」に大きな期待を寄せています。「マイデータ」とは、日常生活に関係のある医療、エネルギー、金融機関などのパーソナルデータを管理できる手段を個人に対して提供し、消費者のエンパワーメントをはかるという考え方で、マイデータビジネスは、個人の同意を得たうえで、金融機関や病院など複数の機関や企業に分散しているパーソナルデータを1か所に集めて、第3のサービス事業者に提供するビジネスを指します。韓国では、ことし8月に法律が改正され、マイデータビジネスが可能になりました。それこそ巨大な市場が生まれようとしていて、「インゼント」は、自社にとって大きなビジネスチャンスになると考えています。

「インゼント」は2019年から本格的に海外進出に乗り出しました。現在、カンボジアの都市銀行にデータソリューションと技術サービスを提供していて、今後、ベトナムや日本でもサービスを始める計画です。研究開発にも力を入れていて、毎年、売上高の60%を研究開発に投資しています。

20年間黙々とIT技術の最先端を走り続け、データ処理の新しい世界を切り開いてきた「インゼント」の今後のさらなる活躍に注目したいと思います。

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