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文化

映画「エクストリーム・ジョブ」

#成川彩の優雅なソウル生活 l 2020-04-03

玄海灘に立つ虹

〇 新型コロナの影響で、映画館ではほとんど新作が公開されず、気持ちも滅入るので、今日はコメディーをご紹介。昨年の大ヒット映画で、すでに日本でも公開されている「エクストリーム・ジョブ」。


〇 韓国のタイトルは「極限職業」。そのまま英訳したのが日本のタイトルですが…、最初はタイトルからも、ポスターからも、どんな映画かよく分からず。報道向け試写会の後ぐらいから、「おもしろい」と話題になりだして、公開されるとみるみる観客数が増えていった。最終的には、1626万人!歴代2位。ちなみに1位は、「バトル・オーシャン(명량)」。武田さんも出てる。


〇 監督は、イ・ビョンホン。俳優と同じ名前だが、もちろん別人。でも俳優みたいにかっこいい。「二十歳」もおもしろかった。リュ・スンリョン、イ・ハニらが演じる主人公たちは警察の麻薬捜査班。売れないチキン屋で張り込み捜査をしていたところ、チキン屋が売りに出されてしまい、仕方なくチキン屋ごと買い取って張り込みを続けていたら、来ないはずの客がたくさん来始めて、チキン屋大繁盛という話。


〇 とにかく笑える。ストーリーとしては、麻薬組織との戦いという大筋もあるが、ヒットの理由の一つは、チキン。韓国の国民食とも言えるぐらい。日本ではチキンといえば単に鶏肉だが、韓国ではフライドチキン、あるいはそれに味付けをしたヤンニョムチキン。テレビでサッカーを観戦する時は決まってビールとチキン。ビールは韓国語で맥주だが、チキンと맥주のセットを치맥とも言う。出前の代表メニューは、韓国中華のジャジャン麺か、チキン。コロナの影響でほとんどの商売が厳しくなってる中で、チキン屋は出前の注文が殺到しているという話も。


〇 お客さんが来るようになったので、チキンを作ることになった捜査官たち。フライドチキンを準備していたら、「ヤンニョムチキン」の注文が。ヤンニョムチキンの味付けをどうすればいいか分からず、急きょ作ったのが、「水原ワンカルビチキン」。捜査官の一人が水原出身で、水原といえばカルビが有名。カルビのたれで味付けしたチキンが誕生。


〇 特別人気のスターが出ているわけではないが、麻薬組織の俳優たちの演技がそれぞれ個性的で魅力的。特に好きなのは、水原出身の捜査官役、チン・ソンギュ。2017年の「犯罪都市」で知られるようになった俳優。イ・ビョンホン監督が、謙遜もあると思うが、「自分はあまり何もしていない。俳優がそれぞれ素晴らしい演技を見せてくれた」と話していたほど。俳優の魅力に支えられた映画。


〇 映画の大ヒットではやったのが、リュ・スンリョンがチキン屋の電話を受ける時の決まり文句。지금까지 이런 맛은 없었다. 이것은 갈비인가 통닭인가. (今までこんな味はなかった。これはカルビなのか、チキンなのか)。チキンを韓国語で통닭とも言う。


〇 さらに、本当に水原ワンカルビチキンというメニューが登場したという話も。映画見たら、食べてみたくなる。


〇 春が来たのに、コロナでなかなか気持ちは晴れない。家でチキンの出前をとって、コメディー映画を見るのは一番のストレス解消法かも。

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