全員日本人の5人組ガールズグループ「UNICODE」
2024-04-17
#インタビュー:文芸評論家 チョン・ソヨンさん
他人との葛藤が深まっていく世の中で、多くの人々が他人とどううまく共存していくべきか悩んでいます。ともすると重くなりがちなこのテーマを、作家、イ・ギホは特有のウィットを用いて小説の中に溶け込ませています。
車で大学へ向かっていた時、再びその男を見た。
端山が始まる空き地の前に
松の木が二本あるのだが、
その木を柱のようにして、青いテントが屋根のように広げられていた。
男は壁新聞のような大きな紙2枚を掲げていた。
一枚は字が小さく見えなかったが、
もう一枚ははっきりと読みとれた。
「103棟502号室のキム・ソンマンさん。私が振込んだ金、7百万ウォンを返してくれ!」
나는 차를 몰고 출근을 하다가 다시 그 남자를 만났다.
야산이 시작되는 버려진 땅 앞에는
소나무가 두 그루 있었는데,
그 나무들을 기둥 삼아 파란 천막이 지붕처럼 펼쳐져 있었다.
남자는 대자보 두 장을 합판에 붙여 들고 있었는데,
한 장은 글씨가 너무 작아 잘 보이지 않았지만
나머지 한 장은 똑똑히 읽을 수가 있었다.
103동 502호 김석만씨는 내가 입금한 돈 칠백만 원을 돌려주시오!
小説の語り手となっている「私」は大学の教授です。
最近「私」は腹が立った人のように、ともすると拳を握り締め、
一人でいる時はその拳で何かを叩き付けたりもします。
しかし、自分がなぜ腹を立てているのか分からず、
そんな自分を隠すために深呼吸をしながら感情を抑えるのでした。
「お母さんのためですか?」
私はジャンパーのポケットに手を突っ込んだまま訊いた。
しばらく私を見つめていた男は、再び下を向いた。
「そんなことありません....母さんが私のせいで死んだだなんて....」
男がそう言ったとき、
私はポケットから手を出し、彼の胸ぐらを掴んだ。
「あなたが迷っていたせいでお母さんがそうなったと思ってるんだ。」
「違います....手持ちのお金が600万ウォンしかなくて...
もう2ヶ月働かなければなりませんでした。遅くなったのはそのためです。」
私は男の話をろくに聞いていなかった。
「とにかく関係のない人たちを苦しめないでくれ!
罪のない人たちを苦しめるな。」
어머니 때문에 그래요?
나는 점퍼 주머니에 손을 넣은 채 말했다.
남자는 나를 쳐다보던 눈길을 거두고 다시 고개를 숙였다.
“아닌데요....어머니가 왜 나 때문에 죽어....”
남자가 거기까지 말했을 때,
나는 점퍼 주머니에서 손을 빼 그의 멱살을 잡았다.
당신이 늦어서 어머니가 그렇게 됐다고 생각하는 거잖아!
“아닌데요...돈이 육백만원 밖에 없어서... 두 달을 더 일해야 돼서...그렇게 된 건데요“
나는 남자의 말을 제대로 듣지도 않았다.
애꿎은 사람들 좀 괴롭히지 마요,
애꿎은 사람들 좀 괴롭히지 말라고!
私たちはなぜ、関係のない人たち、罪のない人たちに腹を立てるのでしょうか。
作家:イ・ギホ(1972.~ 、江原道原州市生まれ)
デビュー:1999年 短編小説「短編小説「バニー」
受賞:2018年 第4回東仁文学賞受賞ほか
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