自己啓発本『セイノの教え』
2024-03-21
私をこの「怠け治療センター」にぶち込んだのは祖母だった。
나를 지금의 이 ‘게으름체료센터’에 집어넣은 사람은 할머니였다.
2008年に発表された作家、ク・ギョンミの短編小説「怠けを殺せ」は、
「怠け治療センター」の意味深な場所に関する主人公の独白で始まります。
主人公の「私」は就活中の26歳の女性です。
若い頃からホルモン焼きの店を経営しながら
苦労して家計を立ててきた祖母にとって
就活中の孫娘は
怠け病にかかった患者にしか見えません。
#インタビュー:文芸評論家 チョン・ソヨンさん
主人公の「私」は怠けを選択したのではなく、社会から怠けを強いられた人物といえます。就職するためにいろいろと努力しているにもかかわらず、現実の壁にぶつかります。しかし、人々はこのような就職できない若者を見ると、現代社会の構造について考えるのではなく、個人の努力不足と見なしてしまいます。成果を重視する今の社会では、さまざまな理由で就職できずにいる人、勤めていた会社を辞める人に対してその理由を訊いてみるより、簡単に怠慢な人と定義してしまうのです。小説ではこうした冷たい現代社会の視線を端的に表現するため、怠けを病気と見なし、治療する架空のセンターがあると設定しています。
正確にいえば入院ではなく入所だ。
祖母は怠けを病気だと言っているが、
それはむしろ習慣や無気力といったほうが近い。
だから、この施設のトップは院長ではなく校長で、
職員は看護師ではなく先生なのだ。
先生は私たちを教育生と呼ぶ。
なら、なぜ、ここの名称は
学校や訓練所ではなく治療センターなのだろう。
教育生を徹底的に教育させるという強い意志の表明かも知れない。
あるいは怠けを病気と考える
祖母のような人を満足させるためだったのかも知れない。
정확하게 말하면 입원이 아니라 입소가 맞다.
할머니는 게으름을 병이라고 했지만
사실은 습관이나 무기력에 더 가까우니까.
그래서 이곳의 우두머리는 원장이 아니라 교장이고,
직원들은 간호사가 아니라 선생이다.
선생은 우리를 교육생이라고 부른다.
그런데 왜 이곳의 명칭은
학교나 훈련소가 아니라 치료센터일까.
어쩌면 교육생들을 철저하게 교육시키겠다는
강한 의지의 표명인지도 모르겠다.
또 어쩌면 게으름을 병이라고 생각하는
우리 할머니같은 사람들을 위해
일부러 그렇게 지었는지도 모른다.
作家:ク・ギョンミ(1972. ~、慶尚南道宜寧郡生まれ)
デビュー:1999年 京郷新聞新春文芸「椿旅館に入る」
著書:「初志一貫、彼女は」(2002)、「遊ぶ人間」(2005)など
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