映画『破墓』
2024-04-03
今日もスンピルは覚悟を決めて家を出た。
一つ間違えば帰って来れないかも知れない。
考えるだけで冷や汗が出た。
「情報当局に捕まったら」、
「彼らがこの部屋を捜索したら」。
朝、遅めに家を出る前に
スンピルはパソコンにあるチャジャンミョン関連のファイルをすべて削除した。
スンピルは毎日この面倒な作業を欠かさなかった。
機密保護のためだった。
승필은 오늘도 단단히 각오하고 집을 나섰다.
자칫 잘못하면 돌아오지 못할 수도 있다.
이 생각만 하면 식은 땀이 났다.
만약 정보당국에 붙잡히기라도 하면,
그들이 이 방을 뒤지기라도 하면.
아침 느지막이 집을 나서면서
승필은 자신의 컴퓨터에 저장된 짜장면 관련 파일들을 모두 지웠다.
승필은 매일 이 귀찮은 일을 빠뜨리지 않았다.
보안을 염려했기 때문이었다.
#インタビュー:ソウル大学国語国文学科 パン・ミノ教授
「チャジャンミョンが正しい」のお話は、表現の自由が侵害される状況に対する比喩です。チャジャンミョンは日本では韓国風ジャージャーメンとも呼ばれていますが、とろりとした甘みのある肉味噌を混ぜて食べる麺料理です。韓国人なら誰でもチャジャンミョンと発音するこの麺料理を、かつて、標準語の原則に従ってジャジャンミョンと表記しなければなりませんでした。この原則によってアナウンサーたちもジャジャンミョンと発音していました。そのおかしい発音を聞きながら、表現の自由、言論の自由が侵害される状況、目に見えない圧力によって抑圧される状況をジャジャンミョンになってしまったチャジャンミョンに例えて批判しようと考えました。
スンピルの持論ではチャジャンミョンは何よりも色がよくなければならなかった。
チャジャンミョンは黒く、つやがあり、
その色にそれとなく深みが感じられなければならない。
また甘すぎてはならない。
調味料をたくさん入れた甘ったるいチャジャンミョンは
むしろジャジャンミョンと呼んだ方がいい。
「涙が出るほどおいしい。」
「この店の看板を書き直してやりたいもんだ。
チャジャンミョンをチャジャンミョンと呼べないのは
嫡子じゃないという理由で父親を父親と呼べず、兄を兄と呼べなかった
昔話に出てくるホン・ギルトンみたいに悲しいよ。」
「きっと来るわ、そんな日が。チャジャンミョンをチャジャンミョンと呼びながら
注文できる日。」
スンピルは箸を持ったスヒョンの手をぎゅっと握りしめた。
スンピルはいつもスヒョンの心を握りしめたかった。
짜장면은, 승필의 지론에 따르면 무엇보다 빛깔이 좋아야 했다.
짜장면은 까맣고 윤기가 흐르면서도
그 빛깔에 어딘지 모르게 깊이가 느껴져야 했다.
또한 짜장면은 단맛에 치우쳐서도 안 되었다.
조미료를 잔뜩 쳐서 달달한 맛을 낸 짜장면은
차라리 자장면이라 해야 했다.
“눈물이 나, 너무 맛있어서”
“이 집 간판을 고쳐주고 싶어.
짜장면을 짜장면이라 부르지 못하는 건
아비를 아비라 부르지 못하고, 형을 형이라 부르지 못하는 홍길동처럼 슬퍼”
“꼭 올거야, 그런 날. 짜장면을 짜장면이라 부르며 주문할 수 있는 날”
승필은 젓가락을 든 수현의 손을 꼭 쥐었다.
승필은 어느 때나 수현의 마음을 붙들고 싶어했다.
作家:パン・ミノ(1965.6.10. ~ 、ソウル市生まれ)
受賞:2007年 第18回金達鎮文学賞など
経歴:韓国現代文学会理事など
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