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文化

「険しい道への旅」ほか

#国楽の世界へ l 2023-02-28

国楽の世界へ

「険しい道への旅」ほか

2023年も2ヶ月が過ぎ、もうすぐ3月になります。時間が経つのがとても速く、また、世の中が変わるスピードも速くなっているような気がします。このような流れの中で、伝統的な文化を継承する立場の方々は、どの国でも色んな悩みを持っていらっしゃるようです。伝統を大事に思い保存するためには、何をすべきなのか。守るべき伝統の範囲は果たしてどこまでであり、モダンに作り変えて良いのはどこまでなのか。このようなことを悩んでいらっしゃるはずです。韓国の場合は、日本の植民地であった時期の影響で、伝統的な文化を遠ざけなければなりませんでした。植民地から解放された後、50年余りが過ぎてから、ようやく伝統を自由に再解釈するミュージシャンが活動するようになりました。そのような音楽が注目を受ける雰囲気に変わったのです。伝統音楽に変化を与えられる方法のひとつに、楽器を改良することがあります。カヤグムはもともと12の弦を奏でる楽器ですが、改良した楽器は13から23弦まであり、弦の素材も鉄から合成繊維に至るまで、多様なものがあります。最近の創作音楽では、25弦のカヤグムがよく用いられます。今日の最初は、25弦のカヤグムの演奏です。


アイルランドの楽器、ホイッスルとバウロンの演奏が合わさり、少しエキゾチックな雰囲気の曲でした。違う雰囲気の楽器をひとつやふたつ組み合わせるだけでも、音楽のイメージが変わる気がします。今度は、インドの伝統的な楽器を用いた音楽です。以前は、春になると西海岸にイシモチがたくさん生息していたそうです。海辺の人々は、イシモチが出す音のせいで眠れないほどだったそうです。このような地域では、お魚もたくさん獲れたことでしょう。漁師がお魚をたくさん獲り、舟で陸地に戻るとき歌っていたのが、「ベチギ」という曲です。お金を積みに行こうという歌詞ですが、イシモチがすなわちお金だったので、イシモチを獲るだけで済むという内容です。


インドの代表的な打楽器タブラーとアコーディオンのような楽器ハルモニウムの伴奏でした。インドの伝統的な楽器の中で欠かせないものとして、シタールがあります。シタールは、弦が金属なので、清い音色が長く響きます。形や音色は違っても、演奏法はカヤグムと似ています。韓国の伝統的な楽器は、インドから由来したものが多くあるといいます。今日の最後は、カヤグム、コムンゴ、テグム、チャングにシタールを加えた演奏です。旅行するにふさわしい季節が近づいてきています。どんな分野でも、境界を超えるということは、それだけ自分の世界が広がることを意味します。韓国の伝統音楽が境界を越えて世界に広がることを願います。

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