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論点

文在寅大統領、対話と協力を強調

2019-08-17

ニュース

ⓒYONHAP News

文在寅大統領は、「日本が対話と協力の道に出てくるなら、喜んで手を握る」と述べました。

文在寅大統領は15日、忠清南道天安の独立記念館で開かれた第74周年光復節記念式典で演説し、日本の不当な措置を克服していく考えを強調しました。

文在寅大統領は演説で、「私たちは十分に強いとは言えず、誰も揺るがすことができない国にはなっていない」としたうえで、日本の不当な輸出規制に対抗し、責任ある経済大国への道を着実に歩んでいくと強調しました。

韓日関係については、「過去にとどまることなく、日本との安全保障および経済協力を続けてきた」としたうえで、「過去を反省することは、過去に執着することではなく、過去の乗り越え、未来に向かっていくこと」だと指摘し、未来志向の韓日関係の重要性を強調しました。

さらに、「日本が近隣諸国を不幸にした過去を反省し、東アジアの平和と繁栄をともに築いていくことを望む」と述べました。

そのうえで、「日本が対話と協力の道に出てくるなら、喜んで手を握る」と述べ、対話と協力の重要性を強調しました。

この日の演説は、日本との対立にどう対応していくのか、その方向性を示すものとして関心が寄せられました。

これまでの政府の対日姿勢から、日本に対する強硬なメッセージが盛り込まれる可能性もあるとみられ、両国間の対立が長期化するのではないかとする懸念も出ていました。

しかし、この日の演説では「反日」という強硬な内容はほぼ盛り込まれず、「対話と協力」が強調されました。

文在寅大統領の演説は、今回の事態を経済の体質改善の契機として、日本の不当な措置を克服できる経済強国に跳躍することこそが、長期的視点に立ち、問題を根本的に解決する方策だと強調しています。

また、日本の措置が不当だという点を強調しながらも、感情的に対応することなく、継続して是正を求め、外交的な解決を図る姿勢も強調しています。

一部で東京オリンピックのボイコットを主張する声があることについては、2018年平昌冬季オリンピックと2022年北京冬季オリンピックの間に開催される東京オリンピックは、史上初めての「東アジアリレーオリンピック」だとし、東アジアの共同繁栄に向けた絶好の機会だと指摘して、「東京オリンピックで友好と協力の希望が育まれることを期待する」と述べました。

文在寅大統領は演説で、日本への批判を控え、対話と協力を強調したことで、今後の日本政府の出方が注目されています。

日本国内でも一部で自省論が出ていて、不買運動による日本側の被害も現実化していることから、対話を通じて問題を解決すべだと主張する声も高まっています。

日本では参議院選挙が終わり、近く内閣改造が行われる見通しで、新任の駐韓大使が内定するなど、外交面でも変化が予想されています。

これを契機に両国関係が局面の転換に向けて動き始めるか、注目されます。

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