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論点

韓米合同軍事演習が終了

2019-08-24

ニュース

ⓒYONHAP News

韓米合同軍事演習「連合指揮所訓練」が終了しました。

今回の合同軍事演習は11~20日まで10日間にわたって実施され、戦時作戦統制権の韓国への移管に備えて、韓国軍が主導し、アメリカ軍が支援する形で進められました。

北韓は韓米合同軍事演習に反発しています。

今回の演習は過去に比べて規模が縮小されましたが、北韓は20日も「わが国を不意に先制攻撃をするための侵略戦争演習だ」と強く非難しました。

北韓は演習開始を控えた先月25日から6回にわたって合同軍事演習を口実に韓半島東の海、東海に向けて飛翔体を発射しました。

新型兵器の開発のためとみられていますが、その大半は国連安全保障理事会の決議に違反する短距離弾道ミサイルの発射だったと推定されています。

北韓は飛翔体発射を繰り返しながらも、一方では金正恩国務委員長がトランプ大統領に書簡を送っていたため、その背景に関心が寄せられています。

書簡の詳細な内容は明らかにされませんでしたが、トランプ大統領は書簡について「非常に前向きなものだった」と述べました。

金正恩委員長はこの書簡の中で、韓米合同軍事演習が終了したあとにアメリカとの非核化協議を再開する意向をトランプ大統領に伝えたとされています。

ことし予定されていた主だった韓米合同軍事演習がすべて終了したことから、北韓がアメリカとの協議再開に応じるかに関心が寄せられています。

2月にハノイで行われた米朝首脳会談では、金正恩委員長が寧辺の核施設の廃棄と引き換えに国連安保理の制裁の解除を求めましたが、アメリカ側は「完全な非核化」を優先し、物別れに終わりました。

6月末には板門店で3回目の米朝首脳会談が行われ、「2、3週間以内」に実務者協議を再開することで一致しましたが、いまだに実現していません。

こうした中、北韓との実務者協議を担当するアメリカのビーガン北韓担当特別代表が韓米合同軍事演習が終了した20日から23日まで韓国を訪問しました。

ビーガン特別代表は、アメリカ政府は北韓側から連絡があり次第、「協議を再開する準備ができている」としていましたが、協議再開の見通しはたっていません。

北韓外務省報道官は22日の談話で、韓国が演習終了直後にアメリカからステルス戦闘機F35Aを搬入したとして「抑止力の強化にさらなる関心を払う」と警戒感を示したほか、李容浩(リ・ヨンホ)外相23日の談話で、アメリカのポンペイオ国務長官がアメリカメディアのインタビューで「制裁維持」に言及したことを強く非難しました。

北韓は24日朝にも短距離ミサイルとみられる飛翔体を2回発射するなど、挑発を続けていて、韓国軍当局は、警戒態勢を維持しています。

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