メニューへ 本文へ
Go Top

論点

次期首相に、丁世均前国会議長を指名

2019-12-21

ニュース

ⓒYONHAP News

文在寅大統領は17日、丁世均前国会議長を次期国務総理に指名しました。

立法府の長である国会議長経験者を国務総理に指名するのは異例で、就任すれば初めてとなります。

文在寅大統領は丁世均前国会議長を次期国務総理に指名した理由について、国民が経済分野の成果を体感できるようにすることが何よりも重要だとしたうえで、「丁世均氏は経済をよく知っており、国会議員として党代表や国会議長を歴任するなど、豊富な経験と政治力がある」と説明しました。

丁世均氏は経済界出身の穏健派として知られています。

高麗大学法学部を卒業、ニューヨーク大学行政大学院やペパーダイン大学経営大学院を修了し、慶熙大学で経営学博士号を取得しました。

財閥の双竜グループの常務を経て、1996年に国会議員に初当選、国会入りし、6回の当選を果たしました。

院内代表や党代表などの要職を務めたほか、盧武鉉政権下では産業資源部の長官を務め、2016〜2018年まで国会議長を務めました。

文在寅大統領が丁世均氏を次期国務総理に指名したのは「経済」と「統合」を重視した結果と受け止められています。

大企業の経営幹部を務めたことがある丁世均氏は実体経済に明るく、産業資源部の長官としての経歴は、経済政策を進めるうえで必要な豊富な経験となっています。

また、国会議長として発揮した調整力は、野党との協力を進めるうえでも適任者とされています。

文在寅大統領は、丁世均氏は対話と妥協を重視する政治を展開してきたとして、野党との協力に期待を示しました。

与党「共に民主党」からは、豊富な経験をもとに経済・外交・安全保障などの主要政策を進めるうえで最も適した人物だとの声が出ています。

丁世均氏は人事聴聞会を経て国会の承認を得れば来年初めにも就任することになりますが、野党は指名に反発していて、人事聴聞会は難航するものと予想されています。

最大野党「自由韓国党」は、立法府の長だった人物を国務総理に指名するのは三権分立の原則を毀損することであり、国会を掌握するための独裁的な試みだとして強く反発しています。

文在寅大統領は野党の反発について、「前国会議長を指名することにためらいもあったが、野党を尊重しつつ国民の統合をリードする能力を重視した」と述べ、理解を求めましたが、野党の反発は続くものとみられます。

一方、知日派で国民の支持が高い李洛淵(イ・ナギョン)国務総理は来年4月の総選挙に出馬する見通しです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >