メニューへ 本文へ
Go Top

論点

G20首脳がテレビ会議開催

2020-03-28

ニュース

ⓒYONHAP News

世界各国で新型コロナウイルスの感染が猛威を奮っていることを受けて、G20=主要20カ国・地域の首脳は26日夜、緊急のテレビ会議を開催しました。

会議では、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を踏まえて、世界経済を守ることやワクチン開発で各国が協力することなどで一致しました。

会議後に発表された声明には「連帯の精神にもとづいて、透明で強力かつ大規模な国際的な対応が必要だ」と明記されました。

そのうえで、「共通の脅威に連合した態勢で対応していく強い意志を表明する」としました。

共同の課題としては、生命の保護や雇用の維持などを提示したうえで、△貿易と国際的なサプライチェーン崩壊の危機の最小化、△アフリカなど医療態勢が脆弱な国への支援の強化、△公衆衛生や金融措置に関する協力、などが挙げられました。

また、各国の保健相がそれぞれの国の経験を共有し、世界的流行に対するG20の共同緊急措置を講じるために4月に閣僚級の会議を開催することなども盛り込まれました。

さらに、経済的および社会的な被害を最小限にとどめるために、各国が大規模な財政支援を継続すること、経済面で共同の対応を進めるために財務相や中央銀行総裁の会議を開催することも明記されました。

今回のG20首脳によるテレビ会議は、文在寅大統領が13日にフランスのマクロン大統領と電話会談した際に提案し、それから13日後に実現しました。

新型コロナウイルスはヨーロッパやアメリカでも感染が急速に広がっていて、社会および経済のリスクが拡大しています。

今回のテレビ会議はG20がこの問題で緊密に協力し、共同で対応していく必要があるとの認識から実現したものです。

新型コロナウイルスの影響で、主要国では日常生活や経済活動が停滞し、国際的なモノの供給体系に支障が出るともに、人の移動や通商にも影響が出ています。

個別の国の独自の対応ではこうした問題を解決するのは限界があります。

G20が緊密な協力と連携、共同対応に動き出したのもそのためです。

韓国は初期に新型コロナウイルスの感染が大きく拡大しましたが、その後の着実で安定的な検査態勢を通じて感染拡大はある程度抑制されています。

文在寅大統領は会議で、韓国の先制的で透明な防疫措置、自発的で民主的な方法による防疫措置が感染拡大を抑制することにつながっているとして、新型コロナウイルスへの対応では「開放性」「透明性」「民主性」が何よりも重要だと指摘しました。

また、韓国の検査キットの開発、ドライブスルー方式の検査システム、自主隔離措置と関連したアプリなどを紹介し、韓国の経験を各国と共有したいとしました。

そのうえで、医療分野の協力もさることながら、現時点では経済分野での各国の協力がさらに重要になっていると強調し、各国が入国者を制限しているなかで、企業関係者については入国制限を緩和するようを求めました。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >