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論点

バイオ関連製品・半導体、輸出回復か

2020-06-13

ニュース

ⓒYONHAP News

新型コロナウイルスの世界的流行の影響で、国境の閉鎖や都市封鎖、物流の遮断といった厳しい条件が続いていますが、韓国の主な輸出品のうちヘルスケアとバイオ関連製品、半導体、充電式電池の輸出が早期に回復するとの見通しが示されました。

全国経済人連合会は、11の証券会社のアナリストを対象に輸出の見通しについてアンケート調査を行い、このほどその結果を発表しました。

それによりますと、早期に輸出が回復する品目としては、回答者の24%がヘルスケア並びにバイオ関連品目だと答え、トップでした。

次いで、充電式電池23.3%、半導体22%、パソコン10.7%、無線通信機器8%の順でした。

反対に輸出の回復が遅れる品目としては、回答者の22%が鉄鋼製品と答えて最も多くを占め、次いで石油製品15.3%、一般機械13.3%、石油化学製品と繊維類がそれぞれ9.3%でした。

一方で輸出不振を解消するための方策としては、回答者の45.4%が「産業競争力強化に向けた研究開発投資への支援拡大」を挙げました。

全国経済人連合会の関係者はこれについて、新型コロナウイルスの影響や米中貿易摩擦などの外部のリスクが続くなかで輸出不振を解消するためには、技術力の向上を通じた競争力確保だけが唯一の方法だとしたうえで、研究開発投資に対する税制支援、各種の規制緩和など、政府の支援拡大が緊要だと強調しました。

輸出不振の要因としては、新型コロナウイルの影響だという答えが51.4%で最も多く占め、世界的な需要の減少、米中貿易摩擦がそれぞれ15.2%でした。

主力品目の輸出回復時期については、回答者の90%はヘルスケア・バイオ関連品目の回復はすでに始まっていると答えました。

6月上旬の輸出実績を見ますと、ヘルスケア・バイオ関連品目の輸出は前の年に比べて136.7%も増えました。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、診断試薬などの医薬品や医療機器の輸出が大きく増えたためで、こうした傾向は当分続く見通しです。

充電式電池と半導体の輸出は第3四半期には回復するものとみられます。

充電式電池については回答者の60%が第3四半期には回復に転じるだろうと答え、半導体については回答者の半分はすでに回復していると答え、半分は第3四半期に回復に転じるだろうと答えました。

一方、鉄鋼製品の輸出回復は来年の下半期以降になるだろうと答えが33%で最も多く、再来年以降に持ち越されるだろうという答えも22.2%を占めました。

一般機械は来年の下半期以降、石油製品は来年の上半期以降に回復に転じるだろうという答えが最も多くを占めました。

直近の6月1日から10日までの全体の輸出額は123億ドルで前の年の同じ時期より20%以上増えましたが、これは昨年に比べて操業日数が多かったためで、1日あたりの平均輸出額は15億4000万ドルで9.8%減っています。

ヘルスケア・バイオ製品、半導体、充電式電池、無線通信機器の輸出は増えましたが、一方で、石油製品、乗用車、自動車部品などはそれぞれ30%以上減っていて、楽観できない状況です。

一方、輸入は136億ドルで前の年に比べて8.5%増え、貿易収支は13億ドルの赤字となりました。

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