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論点

慰安婦論文、内外で批判相次ぐ

2021-02-27

ニュース

ⓒYONHAP News

「慰安婦は契約に基づく売春婦である」としたハーバード大学教授の論文について、国際社会の批判が続いています。

ハーバード大学法学部のジョン・マーク・ラムザイヤー教授の論文が先月末、学術誌「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス」のウェブサイトに掲載されました。

ラムザイヤー教授は論文の中で、「慰安婦は契約に基づいた売春婦であり性奴隷ではない」と主張しました。

論文は、慰安婦は当時の日本政府の法規制の下で認められた公娼制度の延長線上に存在したと主張し、拉致されて売春を強要されたわけではないとしています。

また、当時の日本の内務省は公娼制度の下で就業している女性を対象に慰安婦を募集するよう慰安婦募集業者に求めていたと指摘し、管轄の警察署は女性が自らの意思で募集に応じたことを調査書で確認したとしました。

さらに、戦地に赴くリスクを考慮し、慰安婦らには高い報酬が支給され、契約期間は最大でも2年と比較的短く、契約が満了したあとにすぐに帰国させたとしました。

ラムザイヤー教授はこうした論拠に基づいて、日本政府または朝鮮総督府が女性に売春を強制したわけではなく、不正な方法で慰安婦を募集した業者に協力したわけでもないと主張しました。

ラムザイヤー教授は2018年に、日本研究における実績が認められ、日本政府から最も栄誉ある勲章の一つとされる旭日中綬章が授与されました。

ラムザイヤー教授の論文については、内外で批判が相次いでいます。

カリフォルニア大学アーバイン校のマイケル・チョイ準教授は、ラムザイヤー教授が昨年12月に学術誌に掲載した「太平洋戦争と性契約」という論文も問題視しています。

ラムザイヤー教授はこの論文でも同様の主張をしていて、慰安婦らには前払金が支給されるなど、合理的な契約だったと主張しました。

マイケル・チョイ準教授はこれらの論文について、学問的な準拠が乏しく、誠実性や倫理性にも反する、「学問の自由」の範囲を越えた違法行為だと批判しました。

マイケル・チョイ準教授は是正を求める署名運動を展開、すでに内外の学者600人余りが署名に加わりました。

一方、アメリカ国務省は18日、韓国の聯合ニュースの書面による質問に対して、「アメリカはこれまで表明してきたように、第2次世界大戦当時の日本軍による性的目的の女性の人身売買はひどい人権侵害」との立場を示しました。

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