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論点

大統領選挙、混迷する選挙戦

2022-01-08

ニュース

ⓒYONHAP News

3月9日の大統領選挙まで残すところ2カ月余りとなりましたが、保守系最大野党「国民の力」の公認候補、尹錫悦(ユン・ソニョル)氏が党の選挙対策委員会を解散して態勢を刷新すると発表するなど、混沌とした様相を呈しています。

選挙戦は、革新政権の継続を目指す与党「共に民主党」の公認候補、李在明(イ・ジェミョン)氏と、政権交代を目指す保守系最大野党「国民の力」の公認候補、尹錫悦氏による事実上の一騎打ちとなっていますが、最近になって李在明氏と尹錫悦氏の支持率が逆転、一方で中道系野党「国民の党」の公認候補、安哲秀(アン・チョルス)代表の支持率が急上昇するなど、予断を許さない状況です。

保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦氏は、政権交代を前面に掲げて支持を得ていましたが、5日に記者会見し、党の選挙対策委員会を解散して、態勢を刷新すると発表しました。

選挙対策委員会は先月6日に発足したばかりで、わずか1カ月で解散するのは異例です。

尹錫悦氏の陣営では、若い世代に人気が高い36歳の党代表、李俊錫(イ・ジュンソク)氏が尹錫悦氏の側近と対立して選挙対策委員会を離脱するなど、足並みの乱れが目立っていました。

一方で、尹錫悦氏の妻が過去に経歴を詐称していたことが露呈し、謝罪に追い込まれることも、支持率の減少につながっています。

尹錫悦氏は、当初は40%台の支持率でトップでしたが、最近の世論調査では与党「共に民主党」の李在明氏に逆転され、逆に支持率が急上昇している中道系野党「国民の党」の安哲秀氏に追われる形になっています。

尹錫悦氏は、党の選挙対策委員会を解散して、態勢を完全に刷新するとしていますが、支持率の回復につながるかは定かではありません。

最近の世論調査では、与党「共に民主党」の李在明氏の支持率は30%台半ば、最大野党「国民の力」の尹錫悦氏の支持率は20%台で、差が開いています。

こうした中で、中道系野党「国民の党」の安哲秀氏の支持率が急上昇し、注目を集めています。

安哲秀氏の支持率は当初一ケタ台で大きく注目されていませんでしたが、最近の世論調査では12%まで上昇、1週間足らずで倍以上上昇しました。

安哲秀氏は支持率では3位ですが、支持するかどうかに関係なく、好感が持てる人物としては40%を超える人たちが安哲秀氏を選んでいます。

ただ、現在の支持率が大統領選挙まで続くとはかぎりません。

今のところ与党「共に民主党」の李在明氏の支持率がトップですが、30%台で上下していますし、まだ誰に投票するか決めていない無党派層も20%を超えるものとみられ、支持率が覆る可能性はいくらでもあります。

尹錫悦氏の陣営で足並みの乱れが目立つ中、中道系野党「国民の党」の安哲秀氏の支持率が急上昇していることもあって、今後、野党系の候補一本化に向けた論議が進むのではないとする見方もあります。

尹錫悦氏が支持率回復に向けて画期的な突破口を見いだせない場合、予想外の結果が出る可能性もあるとされています。

今回の大統領選挙はこれまでになく不確実性が高く、大統領選挙まで今後もさまざまな動きが続くものと予想されています。

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