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論点

韓日関係改善へ期待高まる

2022-05-15

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国で新しい政権が発足し、日本との関係改善に期待が寄せられています。

大統領就任式に出席するために岸田首相の特使として韓国を訪れた林外相は10日に尹錫悦大統領に面会し、岸田首相からの親書を伝達しました。

尹錫悦大統領は就任を控えて、先月末に韓日政策協議代表団を日本に派遣し、代表団長を務めた鄭鎮碩(チョン・ジンソク)国会副議長が岸田首相に尹錫悦大統領の親書を伝達していて、岸田首相の親書はこれに答える形となりました。

消息筋によりますと、岸田首相は親書で、韓国やアメリカとの戦略的な連携の重要性を強調し、尹錫悦大統領が日本との関係改善に意欲を示していることに期待を寄せたということです。

林外相も尹錫悦大統領に面会した席で、韓国やアメリカとの戦略的な連携がこれほどまでに重要なときはなかったとして、韓国との関係改善を希望し、政府間で緊密に意思疎通を行っていくことを確認したということです。

今後、ハイレベルでの対話も含めて政府間で協議を進められ、関係改善を模索していくものとみられます。

韓国と日本の戦略的な連携が重要だということは周知の事実ですが、両国関係は文在寅政権で1965年の国交樹立以来最悪と言われるほどに冷え込みました。

2019年12月に当時の文在寅大統領と安倍首相が会談して以来、首脳会談は途絶えていて、政府間のハイレベルの協議も行われていません。

韓国と日本は歴史問題や領有権問題などの懸案を抱えています。

中でも徴用工訴訟や慰安婦問題などで両国関係は急速に冷え込みました。

両国関係の改善は地域や世界の平和、安定を確保するうえで重要であり、韓日両政府は共に関係改善の必要性を認識していますが、そのためには関係悪化の原因となった徴用工訴訟や慰安婦問題などをどういった形であれ解決しなければなりません。

しかし、日本政府は1965年の韓日請求権協定と2015年の慰安婦合意ですべての問題は最終的に解決したとする立場で一貫していて、このままでは問題の解決は容易ではありません。

いずれにしても、両国関係をこのまま放置するのは適切ではありません。

関係改善は一方の努力だけでは実現しません。

双方の前向きな努力、歩み寄りが必要になっています。

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