ⓒBig Hit Entertainment

世界的に人気を集めている「BTS」防弾少年団が14日、活動休止を発表し、波紋を広げています。グループが解散されることはないものの、当面はメンバー７人がそれぞれソロ活動をしていく見通しです。

BTSは13日、ユーチューブの公式チャンネルでデビュー９周年を記念して、メンバーが食卓を囲んで話を交わす映像を公開し、７人がそれぞれの思いを語る中で、当面の間、グループとしての活動を休止すると明かしました。

BTSは2013年にデビュー、アメリカに進出して、「Dynamite」や「Butter」でビルボード１位を獲得するなど、人気を集め、2021年には、アメリカの音楽賞「アメリカン・ミュージック・アワード」で、アーティスト・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。

アジア出身のグループがアーティスト・オブ・ザ・イヤー賞を受賞したのは初めてです。

リーダーのRMは活動休止の理由について、「ファンにどういったメッセージを伝えるかが重要だが、多忙なあまり、いつからか方向性を失ってしまった」としたうえで、「このままでは自分たちを育ててくれたファンに応えられなくなる」として、「前に進むためにも少し立ち止まり、充電する時間にしたい」と話しました。

RMは、「朝から、いつも何かを撮影し、いつも何かをしないといけない。スケージュールに追われて自分自身が成長する時間がなかった」と痛切な思いを語りました。

また、JUNG KOOKは、「成長して、ファンの皆さんのもとに戻ってくる」として、解散でないことを強調し、「きっと今よりもっと良い７人になると信じている」と話し、ファンに理解を求めました。

BTSは当初、ワールドツアーを開催して、グループ活動の第1章「チャプター１」を終了する予定でしたが、コロナ禍でワールドツアーは実現しませんでした。

BTSは今月10日にニューアルバム「Proof」をリリースしましたが、結局、このアルバムをもってチャプター１を終了、グループとしての活動を休止することになりました。

「Proof」の販売枚数は200万枚を突破しています。

所属事務所は15日、BTSは今後、ソロ活動に集中し、グループとしての音楽活動は当面休止するが、ウェブコンテンツや広告の撮影などはグループとしての活動を続けると発表し、グループの解散は考えていないと強調しました。

そのうえで、今回の決定は、メンバーそれぞれがソロとしての多様な活動を通じて成長し、ファンにより愛されるグループになるための土台になるだろうとしました。