メニューへ 本文へ
Go Top

論点

韓日米国防相会談,2年半ぶりに開催

2022-06-18

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官とアメリカのオースティン国防長官、日本の岸信夫防衛大臣は11日、アジア安全保障会議が開かれているシンガポールで会談し、韓半島の非核化に向けて緊密に協力していくことで合意しました。3か国による国防相会談は、2019年11月以来、2年半ぶりです。

3カ国は会談後に発表した共同声明で、弾道ミサイルの発射を繰り返している北韓を強く非難し、3カ国が共同でミサイル発射の探知や追尾の訓練を行うなど、緊密に協力していくことを確認しました。

共同声明にミサイル発射の探知及び追尾訓練の定例化を明記することで、北韓に対して強い警告のメッセージを発する形となりました。

李鐘燮国防部長官は会談後の記者会見で、北韓の核やミサイルへの対応で3カ国の協力を再確認する重要な機会だったと説明しました。

一方、会談では中国の海洋進出も議題となり、3カ国の国防相は、中国の海洋進出を念頭に、現状変更の試みや緊張を高める行動に強く反対するとともに、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調しました。

そのうえで、自由で開かれたインド太平洋を実現するために、情報共有、高官級の政策協議、共同訓練など、3カ国の協力をより拡大していくことが重要だということで一致しました。

北韓の弾道ミサイル発射に対応したミサイル探知や追尾の訓練は、これまで3カ国がそれぞれの海域で四半期ごとに行ってきましたが、史上初の米朝首脳会談が開催された2018年からは訓練を公開せず、訓練が行われないこともありました。

また、アメリカ海軍が主導し、太平洋の周辺諸国が参加して行う環太平洋共同演習「リムパック」に合わせて、北韓の弾道ミサイルの探知及び追尾訓練を行う共同訓練「パシフィック・ドラゴン」が行われてきましたが、最近は実施されませんでした。

3カ国の国防相は今回の会談で、8月上旬にアメリカのハワイの海上でリムパックに合わせて「パシフィック・ドラゴン」を実施することでも合意しました。

これとは別にミサイル早期警報訓練も下半期に2回以上行われる見通しです。

北韓は2017年12月に韓日米3カ国によるミサイル早期警報訓練が行われると、「3カ国による軍事同盟強化の試みで、危険な火遊びだ」と非難しました。

一方、今回の会談を契機に、韓国と日本は、GSOMIA=韓日軍事情報包括保護協定の正常運用に向けて動き出すものとみられます。

李鐘燮国防部長官は記者会見で、この問題について日本との間で真摯に対話を進める用意があると述べ、GSOMIA の正常運用に前向きな姿勢を示しました。

この問題については、朴振(パク・チン)外交部長官も13日、アメリカのブリンケン国務長官との会談後に、GSOMIAを早く正常運用させたいと述べ、日本との関係改善に意欲を示しました。

GSOMIAは2019年8月に、日本による輸出管理強化を受けて韓国政府が協定の終了を通告し、アメリカの反対で韓国政府は通告の効力を停止しましたが、正常に機能していない状態が続いています。

韓国政府の今回の決定については、日本側も「地域の平和と安定に寄与するだろう」として歓迎していて、今後の動きが注目されます。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >