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論点

国産ロケットの打ち上げに成功

2022-06-25

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国が独自開発した初の国産ロケット「ヌリ号」の2回目の打ち上げが21日に行われ、衛星を軌道に乗せることに成功しました。

2回目の打ち上げは当初15日に予定されていましたが、悪天候や部品の欠陥が発見されたことで2回にわたって延期され、結局、21日に打ち上げられました。

ヌリ号は午後4時に南部全羅南道高興郡のナロ宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げから128秒後に高度62キロに達すると1段目のロケットが切り離されました。

269秒後には高度273キロに達して2段目のロケットが切り離され、続いて、午後4時13分ごろには目標にしていた高度700キロに達しました。

その後、搭載していた衛星を分離、軌道に乗せることに成功しました。

科学技術情報通信部の李宗昊(イ・ジョンホ)長官は打ち上げから1時間10分後に打ち上げが成功したと正式に発表、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はこれを受けて、「30年に及ぶ至難の挑戦の産物」としたうえで、「若者たちの夢と希望が宇宙へと広がる」と成功を称えました。

昨年10月に行った1回目の打ち上げでは、ロケットの分離に成功し、目標していた高度に達したものの、3段目のロケットの燃焼時間が計画より46秒ほど短く、搭載していたダミー衛星を軌道に乗せることには失敗しました。

ヌリ号は、2兆ウォン、およそ2100億円の予算を投じて、10年をかけて国内の技術だけで開発された初の国産ロケットです。

重量200トン、全長47.2メートルで、液体燃料エンジン6基を備えています。

ヌリ号の打ち上げが成功したことで、韓国は1トン以上の衛星を軌道に乗せることに成功した世界で7番目の国となりました。

韓国は2013年に重量100㎏の小型衛星を搭載したロケット「ナロ号」の打ち上げに成功していますが、これはロシアと共同で開発したものでした。

韓国航空宇宙研究院は、2027年までにさらに4回の打ち上げを計画し,信頼度を高めることにしています。

韓国はアメリカと共同で月周回衛星の開発を進めているほか、2030年までに月面に探査機を着陸させるという計画も進めています。

アジアでは日本、中国、インドが宇宙開発プログラムを進めていますが、今回の打ち上げ成功は韓国の宇宙開発プログラムがさらに飛躍する大きな一歩となりました。

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