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論点

韓米合同軍事演習、4年ぶりに野外機動訓練

2022-08-27

ニュース

ⓒYONHAP News

韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムシールド」が22日に始まりました。

韓半島の有事を想定した「乙支フリーダムシールド」は、22日から9月1日までの11日間、実際に兵力を投入して行われます。

韓米合同軍事演習は、北韓との対話を重視した文在寅(ムン・ジェイン)前政権では規模が縮小され、コンピューターシミュレーションによる指揮所訓練が中心でしたが、今回は4年ぶりに実際に兵力を動員し、本格的な野外での機動訓練を行います。

韓米同盟の強化を強調する尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の方針が反映されたものとなっています。

演習は2部構成で実施され、1部では首都圏の防御、2部では敵の攻撃を撃退するための反撃に重点が置かれます。

国防部は今回の演習について、実際の半島有事を想定し、大規模な兵力を投入し、本格的な野外での機動訓練を行うことになったとしています。

今回の演習では、ロシアのウクライナ侵攻で注目されたドローンによる攻撃やサイバー攻撃にも備えるなど、戦時に発生しうる多様なシナリオを用意し、実戦能力を高めるということです。

国防部は、演習を通じて政府レベルの連合作戦支援体制を確立し、北韓による局地的な挑発だけでなく全面戦争に備えた国家総力戦遂行能力を高めていくとしています。

一方、韓米連合司令部は現在、米軍が司令官、韓国軍が副司令官を務めていますが、今回の演習では、戦時作戦統制権の韓国軍への移管計画に基づいて連合司令部の運用能力を評価するため、韓国軍が司令官を務めて行われ、連合任務必須課題73項目のうち49項目について点検します。

韓米合同軍事演習に対し、北韓は強く反発しています。

北韓はこれまでにも韓米合同軍事演習に合わせてミサイルを発射するなど対抗姿勢を見せてきましたが、17日には巡航ミサイルを発射して韓国とアメリカをけん制しました。

また、23日には対外宣伝サイトに論評を掲載して、韓米合同軍事演習を「侵略戦争への策動だ」と非難し、「われわれのことを『脅威勢力』と罵倒し、同じ民族同士の対決を助長している」と主張しました。

今後さらなる反発も予想され、韓米両軍は北韓の挑発に備えて監視体制を強化しています。

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