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ライフスタイル

祖父母の育児-謝礼費は?

2018-10-08

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

先週、韓国では育児をする際に実家の両親など、家族の助けをかりることが多いという話をしました。実は知り合いにもお子さんを実家のお母さんに預けている人がいますが、お母さんに子供を預ける際にお金を渡すかどうかで悩んでいました。お金を渡すべきなのか、その場合、いくらくらい渡せば良いのでしょうか?


こういう話、私の子育ての頃には正直全く聞かなかった話なので、つくづく世の中は変わったなと思います。でも昔よりも共稼ぎが当たり前の世の中ですから、ドライに割り切るのも良いかもしれませんね。

実際に統計によりますと、2016年現在で韓国の共稼ぎ家庭は533万世帯、その中の半数以上が孫は夫婦どちらかの両親が見ていると言います。しかし少なくても50代以上のおじいちゃん、おばあちゃんが小さい子供の面倒を見るとなると体力的な負担、精神的な負担、金銭的な負担、時間的な負担が大きくなります。

私の世代のアジュマの中には孫の面倒は見ないと宣言している人もたくさんいます。ようやく自分の時間が持てて、これから文化教室だ旅行だと人生を楽しみたいのに孫の世話で時間をとられるのも嫌、またすでに足腰に無理が来ているのに孫を負ぶったりしたら、それこそこちらの体が参ってしまうからご免だというのがその理由です。

それでも孫の面倒を見ているというおじいちゃん、おばあちゃんは多く、 韓国女性政策研究院の調査によりますとその理由は「娘や息子から頼まれて嫌とは言えず」というのが25%で最も多く、以下「他人に預けるのは不安で」「子供の経済的な安定のために」と言う答えが続きました。そして平均して何時間くらい預かるのかについては「4時間から8時間」というのが53%でした。ほとんどフルタイムで面倒を見ているということです。

では謝礼費、面倒をみてあげているお礼のお金をもらっているかについては全体の 73%が定期的にもらっていると答えていました。全くの無報酬と答えたのは13%に過ぎませんでした。一番敏感な問題、ではいくらを実家の親に渡せば良いかという問題に対しては、はっきりいくらというのは言えないとみんな言います。

要するに子供の方がいくら出せるかということです。たくさん出せれば良いのでしょうが、そうもいきません。でもたとえば住み込みのお手伝いさん、それも育児を頼むお手伝いさんを頼むと相当な金額になるので、そこまではいかなくてもある程度はということになるようです。

結局、娘夫婦、息子夫婦の経済状況、そしておじいちゃん、おばあちゃんの側の経済状況によって決まってくるということのようです。

もし私が子供たちが結婚して、子供が生まれて孫を預かることになったら、どうでしょうか。自分が若い頃から当たり前のような顔をして預けてきたものですから、今度は預かる番になったときにそういう過去を知っている子供たちからお金をもらうのは難しい気がしますね。

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