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ライフスタイル

国賓晩餐に招かれた女子高生

#マル秘社会面 l 2018-10-17

玄海灘に立つ虹

ⓒ KBS News

ムン・ジェイン大統領は現在、ヨーロッパを歴訪中ですが、首脳会談以外にもいろいろなニュースが伝わってきます。たとえばフランス滞在中にパリで開かれた「韓国・フランス友情コンサート」では人気アイドル防弾少年団が出演し、彼らが大統領からサインをもらったなどというニュースも流れました。

しかし、今日ご紹介するのはそれよりもある意味、もっと凄いニュースです。フランス大統領官邸、エリゼ宮で開かれたムン大統領夫妻を歓迎する晩餐会に、韓国の女子高生とその先生が招待されたのです。

全羅南道光州にある大光(テグァン)女子高校の生徒6人と教頭、そしてフランス語教師の合計8人がエリザ宮で開かれた公式晩餐会へフランス政府から招待されました。先月、註韓フランス大使がこの高校に特別講義をしに訪れ、その際にムン大統領のフランス訪問時に生徒たちを招くと約束し、それが実現したものです。

フランス政府は6人の生徒と2人の引率の先生の8人、一人一人に招待状を贈ってきました。この高校の国際交流はフランス語を教えるヤン・スギョン先生が2016年にフランス政府から学術貢献勲章を受けてから本格化しました。

以後、歴代の駐韓フランス大使が毎年、この学校を訪れ第2外国語にフランス語を学習している生徒たちとフランス語で会話をする時間を持つなど、 交流を続けてきました。テグァン女子高校の生徒たちは、晩餐会への出席だけではなくフランスの高校も2校訪れ、授業を参観し、フランスの高校生とも交流する予定です。

このように地方の女子高校がフランスまで招待された背景には、第2外国語にフランス語を選択する高校が減っている中、この高校では状況劇など創意的な方法でフランス語を学んでいるからです。この学校で30年以上フランス語を教えてきたヤン・スギョン先生は

「フランス大使館から資料をいただき生徒の興味をひきだしたり、フランス語を学ぶ動機を誘発するのに努めています」

と日頃の苦労を述べています。そして生徒たちは

「これからフランス語の勉強ももっと一生懸命にして、大学に行ってからも交換留学生としてまたフランスに来たいです」

と語っていました。フランス政府は現在、数千億ウォン台の予算をかけてフランス語の国際的な地位向上を目指しています。一方、韓国では高校から第2外国語を学ぶ機会がありますが、最近では第2外国語を選択しないという生徒も増えています。修学能力試験を考えてのことです。

高校入学を前に第2外国語の選択をどうしようかという生徒に対する、教育部の学校生活コンサルタントのアドバイスです。

「大部分の高校では2ヶ国語程度、第2外国語の講座が開設されています。しかし2018年度の入学者からは自由受講制度が適用されるので、第2外国語を選択しなくてもかまいません。修学能力試験の際にも第2外国語の代わりに人文系では社会科目の選択ができます」

ということで、高校からどんどん第2外国語科目が減りつつあります。人気のある中国語と日本語以外の外国語、フランス語やドイツ語は受講生が減少しています。今回のフランス政府の女子高校生招待の動きの背景には韓国でのフランス語開設高校減少の動きがあるのでしょう。

少なくても今回エリザ宮で両国の大統領たちと一緒に食事ができた女子高校生たちは、今後フランスに対して特別な愛情を抱くことは間違いないでしょう。さすが、フランスは太っ腹な文化大国だと思いました。

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