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ライフスタイル

KビューティとJビューティ

#マル秘社会面 l 2018-11-21

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

今日はKビューティとJビューティの話です。何のことかと言いますと、 Kビューティは韓国の化粧品、美容業界、そしてJビューティは日本の化粧品、美容業界の話です。

東洋の化粧品史上は長い間、日本のメーカーが独占してきました。資生堂、SK-II、シューウエムラなどは現在でも韓国のデパートの1階化粧品売り場でも売られているグローバルメーカーです。

それが2005年に登場した「BBクリーム」と2008年の「クッションパクト」「クッションファンデーション」のメガヒットにより韓国の化粧品、Kビューティが注目を集めるようになりました。

そしてこのような韓国が生んだ化粧品文化は世界的にも広がり、ランコム、シャネルなどのグローバルブランドでも韓国スタイルの化粧品、 BBクリームやクッションファンデーションを作るようになりました。

イギリスのBBCも

「朝露を含んだように内側から輝くようなみずみずしい肌を意味するチョクチョク(촉촉)という概念の水光肌メークアップが西洋の消費者を魅了した」

と報道しました。チョクチョクというのはしっとりした状態を意味する韓国語の촉촉をそのまま使った言葉です。

EUヨーロッパ連合への輸出額も2007年の771万ユーローが2016年には9249ユーローと9年で12倍にも増えました。またアメリカでも2015年には2億1750万ドル、2017年には4億1千万ドルと急増しています。日本でも韓国はアメリカ、フランスに次ぐ第3位の化粧品輸入国になっています。

一方でJビューティ、日本の化粧品メーカーはその間、苦戦をしてきました。同じような成分の低価格の製品があふれ、高価格の製品はだんだんとその姿を消していきました。アメリカ市場での占有率も韓国に遅れをとるようになりました。

しかしそのJビューティが息を吹き返しつつあります。ファイナンシャルタイムズは最近

「眠れる巨人だったJビューティがついに目を覚ました。Kビューティがトレンディなアイテムで注目を集めているとしたら、基本に忠実で優れた技術力を保有するJビューティの時代が帰ってきた」

と報道しました。日本の化粧品業界は2020年の東京オリンピックを前に大々的なマーケティングを行っており、特に資生堂は相次いで海外の有名ブランドを吸収しています。まさにKビューティとJビューティがアジアの2トップとして世界のビューティ市場をリードする時代になりつつあるようです。

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