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ライフスタイル

第485話 韓国の代表的な温泉(1)

#アジュンマの井戸端会議 l 2018-12-20

玄海灘に立つ虹

© paradise & construction

韓国には440ヶ所の温泉があるといわれていますが、韓国のポータルサイトで温泉で検索をかけると、まず出てくるのが湯布院、別府など日本の温泉地です。日本ほど盛んではありませんが、数ある韓国の温泉の中から代表的なところをご紹介します。


1. 水安堡(スアンボ)温泉

忠清(チュンチョン)北道忠州(チュンジュ)市にあります。3万年前、旧石器時代から湧き出ていた温泉で、遠赤外線と光物質が多量に含まれています。朝鮮王朝初代の王、太祖が質の悪い皮膚炎を患っていたため、その治療に頻繁に訪れたという記録が『朝鮮王朝実録』に残っていることから、水安堡温泉は「王様の温泉」と呼ばれています。複数の専門家によると、水安堡の温泉水はひと月以上室温に置いても腐らず、細胞の老化防止と神経痛、胃腸炎に効果があるということです。現在は忠州市ですべての温泉水を管理しているため、どの施設を訪問しても泉質が同じなのだそうです。水安堡はキジの料理が有名で、キジの焼肉や餃子、ユッケなどが食べられます。

水安堡は列車では忠州チュンジュ駅が近いですが、ソウル駅から忠州駅までは直行では行けず、列車を乗り換える必要があるので、列車よりバスなどの車を使うことが多いです。


2. 儒城(ユソン)温泉

大田(テジョン)市にあります。正確な記録はありませんが、朝鮮王朝初期の王が地方に行くときなどにここに泊まったという話が伝えられています。

植民地時代の1920年代に温泉が活性化し、開発が進んだということです。

水温が最高65度と高く、肥満や糖尿病、婦人病に効果があると言われています。

KTX大田駅から地下鉄1号線儒城温泉駅下車。高速バスもあります。


3. 道高(ドゴ)温泉

温泉の都市、忠清(チュンチョン)南道牙山(アサン)の3大温泉のうちの一つです。三国時代の新羅で薬水として有名になり、飲み水として使われてきました。また戦闘が多かった当時、新羅の負傷兵の治療にも利用されていたという記録があります。

弱アルカリ性で、硫黄の成分が強いので硫黄特有のにおいがしますが、以前よりは硫黄の量が減っているということです。水温は25~32.5度と、温泉にしては低いほうです。リウマチや動脈硬化、糖尿病、慢性気管支炎に良いとされます。

1921年に日本人によって開発されましたが、観光地として本格的に知られるようになったのは1975年、ホテルができてからです。ウォーターパークやキャンプができる施設もあり、ゴルフ場と貯水池があるので、ゴルフや釣りでやってきて温泉を楽しむという観光客も多いということです。

ソウル駅ではなく、龍山(ヨンサン)駅からムグンファ列車があります(1時間40分)。

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