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© YONHAP News

AI(人工知能)を使ったいろいろな研究が行われていますが、最近、この人、北韓の金正恩国務委員長の頭の中をAIでのぞいた研究が発表されました。金委員長の発言や周辺の状況などを人工知能(AI)を使って分析したものです。

壇国大学政策科学研究所と社団法人サンド研究所、世宗経営諮問研究チームが先日「テキストマイニング技法」と「システムダイナミクス理論」によって金正恩委員長の「核戦略」を共同で分析しました。

テキストマイニングとはAIを使ってビッグデタからキドとなる言葉の頻度や意味などを分析する技法で、2016年に米の大統領選でトランプ大統領の選を予測したことでも知られています。

具体的には2013年3月の「核・経済並進路線」の演説文、16年5月の「朝鮮労働党第7次大会報告書」、そして昨年4月の朝鮮労働党全体会議で発表された新たな「経済発展路線」などを資料に分析しました。

その結果「金正恩氏は非核化の意志が非常に弱い」との結果が出ました。たとえば核連の言で「核開の意志」を示す「核武力」「核兵器」などの言葉はその使用頻度が「非核化連の用語」よりも非常に多かったということです。

「戦略的地位」「核軍縮」など「核保有」と関連した重要キーワードの文脈とその意味を分析したところ「核保有国の地位で経済強国という目標を達成すること」がその意図であるという分析結果がでました。「 北韓は核・経済並進路線を放棄しておらず、この並進路線の最終目標は2020年に核保有国として経済強国になる『戦略国家の地位』を得ること」だというのです。

この研究に参加したテキストマイニングの専門家で世宗経営諮問のキム・ギュイル氏は

「金正恩委員長の言を分析すると核保有で使われる表現が多いが、それは核の放棄ではなく核軍縮が目標のようだ」との見方を示しました。

またサンド研究所のチェ・ギョンヒ氏は

「時間が過ぎるほど北朝鮮は部の結束と体制維持の手段として核をさらに利用するだろう」「核開は金正恩氏の地位を支えると同時に、威体制の化にも大きく寄してきた」と述べています。

年の初めにはよく占い師が今年の運勢を発表するものですが、今日ご紹介したのはいわば人間ではなくAIによる展望です。果たしてAIの言うとおり、金正恩委員長の頭の中には核の放棄ではなく、核保有という単語が入っているのでしょうか。しかし人間の頭の中です。分かりませんよ、米朝首脳会談で「核の放棄」という単語が出てくることを祈りたいものです。

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