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ライフスタイル

パッチュク(小豆粥)

2019-01-21

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

韓国では冬至の日にパッチュク(小豆粥)を食べる習慣がありますよね。それでわざわざスーパーで小豆粥を買って帰ったのですが、主人からこれ違うと言われてしまいました。どう違うのでしょうか?

まず韓国では日本で節分に豆を撒くように、鬼を退治する、悪鬼を追い出すと言う意味で冬至には健康や家内の安寧を祈って赤い小豆の粥を作って食べます。鬼神は赤い物が嫌いなので赤い小豆を使ったお粥を作ります。

さてお粥というのですから、まず米粒が入っているのが条件となります。米粒と小豆のはいったお粥です。お粥の専門店で売っているパッチュクには必ず米粒が入っています。

ところが街のお店でパッチュクだというので頼んでみると、米粒の代わりに小さな団子のような物が入っていることがあります。これはセアルシムと呼ばれる餅米で作られた団子です。昔はこれを年の数だけ食べると1年を無事に過ごせるという習慣もあったようですが、私は今までそんなにたくさんのセアルシムの入ったパッチュクは一度も見たことがありませんので、最近はそういう習慣も無いようです。

そしてパッチュクの味ですが、お粥の専門店で売っているご飯の粒粒のはいったお粥では塩味が多く、一方、セアルシムの入ったものは日本のお汁粉に似た甘い味が多いようです。

但し最近では塩と砂糖の両方が置いてあり、お客さんが自由に選んで食べるということも多いようです。最近流行している韓国料理のビュッフェなどではこの方式が取られています。

また日本のガイドブックにも出ている三清洞にある「서울서 둘째로 잘하는집 ソウルで二番目に美味しい店」の名物はタンパッチュクで日本のお汁粉のように、こした小豆のなかに、手作り餅、栗、銀杏、黒豆、シナモンが入っています

ということで韓国で伝統的な塩味のパッチュクを食べたければお粥の専門店に、そうではなくて甘い、韓国版のお汁粉のようなパッチュクが食べたければ仁寺洞などの伝統茶のお店や、夏にはカキ氷を出している店に行くと冬には小豆のパッチュクが食べられます。有名なカキ氷の専門店「ソルビン」でも冬には甘いパッチュクを出しています。

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