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© YONHAP News

韓国の行政府の中に女性家族部というのがあります。どんな仕事をするのかというと、

女性政策・総括女性権益増進などの地位向上家族多文化家族政策樹立・調整・支援健康家庭事業のための児童業務及青少年育成・福祉・保護する事務遂行

とあります。その女性家族部が最近、放送局や番組制作会社に配布した「性平等番組制作案内書」が問題になっています。全50ページにも達するこのガイドラインには現在の番組制作の問題点として具体例が含まれています。

画一的な容貌基準を示す演出や表現、事例1 ホームショッピングのチャンネルで放送されたブラウス販売の場面でショーホストが品物を販売するために「首が短く見えますが、この製品は大丈夫です。肩が大きく見えますよね。でもこれは違います。本当に太ってみえそうでしたが、すっかり細く見えます」

そして今回の発表後、一番世間の批判にさらされているのがこの事例です。音楽番組に出演するアイドル、特にガールズグループを指摘したものでした。「よく似た容姿の出演者が過剰な割合で出演しないようにする」とした上で、「音楽番組に出演する歌手たちはみんな双子?」と、こんな具体例をあげていました。

事例2 音楽番組の出演者の容貌の画一性は深刻です。大部分の出演者がアイドルグループで音楽的な多様性だけではなく、出演者の容貌も多様ではありません。大部分のアイドルグループの容貌はすらりとしたスタイル、白い皮膚、似たようなヘアースタイル、露出の多い服装、そして似たようなメークをしています。

このような内容に対して一斉に反発の声が聞こえてきました。野党の国会議員は自分のフェイスブックで

「軍事裁時代の頭取り締まり、スカト取り締まりと何が違うのか…なぜ容貌にして女性家族部の基準として取り締まるのか。容貌に客的な基準があるか…陳善美(チンソンミ)女性家族部長官は女版の全斗煥(チョンドゥファン)か」

という批判まで出てきました。今回の案内書は2017年に出されたものを内容を一部補完したものですが、2017年版には

「放送は性の役割固定念を破り、性暴力家庭暴力を扇情的に扱ってはならず、性差別的言語の使用に敏感でなければならない」

という基本的な原則だけが含まれていましたが、今回はさらに具体的な部分まで踏み込んだものです。

確かにテレビの歌番組を見ていると、同じような容姿のアイドルが登場し、私などには誰が誰だか見分けがつかないこともあります。でもそれは視聴者のお茶の間での意見に過ぎず、お役所がそんなことをわざわざガイドラインと称してマスコミに配るというのは時代錯誤だと言われても仕方がないと思います。もっと気になるのは、今回の批判の中に女性家族部の存在自体を云々する意見があることです。心配です。

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