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ライフスタイル

第493話 カルチャーセンターが人気の理由は?

#アジュンマの井戸端会議 l 2019-02-21

玄海灘に立つ虹

© Homeplus

1月24日午前10時、ネットの主なポータルサイトでは、検索ワード上位3位までが、いずれも大型スーパーのカルチャーセンターでした。春学期の受講申し込みが始まる日だったのです。


現在韓国の流通企業、つまりデパートや大型スーパーなどで運営されているカルチャーセンターは、1984年、ソウルにあったトンバンプラザ(現在の新世界百貨店)に設けられたのが最初です。当時はデパートと近くの大きな団地などを結ぶシャトルバスが運行されていたのでカルチャーセンターの受講は盛んでしたが、2001年にシャトルバスの運行が禁止されてからは利用がやや下火になりました。それが、2000年代に入ってから、デパートだけでなく韓国で「マート」と呼ばれる大型スーパーでもカルチャーセンターが設けられるようになったことで、再び講座数や受講者数が急増しました。


以前、カルチャーセンターの受講生は中高校生の子どもがいる40代から50代の奥様がメインでした。要するに時間もお金も自由に使える女性の受講が盛んだったのです。しかし最近では、乳幼児のいる20代から30代のママたちと独身のサラリーマンがメインになっています。別にカルチャーセンターでなくても子どもたちが遊べるところはたくさんありますし、サラリーマンが通えるスポーツジムも、主婦を対象にしたクッキング教室などもいろいろなところにできている今、なぜ、カルチャーセンターの受講生が増えているのでしょうか。


受講のための申し込みで倍率が特に高いのが、大型スーパーが設けている乳幼児のための講座です。講座のなかには申し込みの倍率が82倍に達したものもありました。それは子どもたち同士の関係が、産後ケア院→カルチャーセンター→保育園という風につながるからだという分析があります。産後ケア院で意気投合したママたちが子どもたちを同じカルチャーセンターに通わせることで子どもたち同士が親しくなれるようにし、保育園や幼稚園などの情報交換もするというわけです。またママたちにとって大型スーパーのカルチャーセンターは子どもたちのための施設も整備されていますし、自身は息抜きもできるし買い物もできるという便利な環境になっています。


一方でデパートのカルチャーセンターには独身のサラリーマンが集まってきています。デパート3社の人気講座30個のうち成人対象のものが23個だといいます。コストパフォーマンスがよいことが人気の理由です。たとえばロッテ百貨店で人気ナンバーワンの講座である「サラリーマンヨガ」の受講料は、週2回3ケ月の課程で22万ウォンと、普通のヨガスタジオの半額以下だそうです。講師もレベルが高く、現代百貨店はユーチューブで「ストレッチングの伝説」と呼ばれている女性が講師です。特にデパートは都心に位置しているためアクセスが便利な点も、仕事帰りの人たちを呼び込むことができる要因です。


カルチャーセンターの受講生はデパートの優良顧客になる場合が多いのも特徴です。大型スーパー、Eマートで去年の春学期の受講生の顧客データを分析したところ、カルチャーセンターの受講生の客単価の平均(一人当たりの購買額の平均)が一般顧客より80%くらい高く、一人当たりの購買回数も一般顧客の倍以上だったということです。新世界百貨店でも、一般顧客の利用回数はひと月平均1.2回ですが、カルチャーセンターの受講生の利用回数はひと月平均8回だったということです。

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