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ライフスタイル

第496話 「ジャパンタウン」の運命は…?

#アジュンマの井戸端会議 l 2019-03-14

玄海灘に立つ虹

© Skyedaily

京畿道始興(シフン)市のベゴッ新都市に「ジャパンタウン」が造られます。

日本現地の飲食店50店ほどが一つのビルの1階と2階にオープンする予定で、ここを「ジャパンタウン」と名付けたものです。


日本の株式会社G&t(大阪を拠点にした飲食店コンサルティング会社)と韓国の不動産会社が先月業務協約を締結し、大阪で営業中の飲食店50店余りが、ベゴッ新都市にあるビルに入居することになったということです。今月中にまず20余りの店舗がオープン予定です。韓国側の不動産会社の代表は、「韓日関係が友好的ではない状況で誘致が難航したが、地域経済の活性化のために達成した成果だ」としたうえで、「始興市と緊密に協議し、ベゴッ新都市が飲食店だけでなく日本を代表する食べ物や見もの、買い物ができる観光都市となるよう最善を尽くしたい」と話しました。まさに「ジャパンタウン」です。


ただ、住民の間では賛否両論があります。反対意見としては、「なぜ「ジャパンタウン」なのか」という疑問がまずあります。特に、日本との関係が良好でもないのに、なぜ?と疑問視する声です。それに、「流動人口が少ない住宅地に、ソウルなど他の場所からわざわざ訪ねてくるだろうか」といういぶかしがる声も上がっています。さらに、韓国大統領府が設置している「国民請願」には「ジャパンタウンの造成を無効にしてほしい」という請願が出ています。国民請願とは韓国国民が韓国政府に希望を申し出ることができるネットの掲示板のことで、1件の請願に対して30日間で20万人以上の署名が集まった場合、政府関係者が正式に回答を示すことになっています。この「国民請願」に「ジャパンタウン造成を無効に」という書き込みが掲載されたのは2月中旬のことで、当初はそれほど話題にはならなかったそうですが、メディアで大きく取り上げられるようになってから、多くの反対意見が書き込まれるようになったといいます。


賛成意見はこのビルに入居しているほかのお店の人たちに多いです。たとえばコンビニの店主は「このあたりは夜になると人通りがなく、このビルも入居している店が少ないので真っ暗」だとしてジャパンタウンの入店を歓迎しました。あとは「このビルの隣のビルにはお寿司屋さんとラーメン屋さんがすでにできている。あちこちにある日本関係の飲食店が1ヶ所に集まるというだけで、別に問題はないのでは」という声も聞かれます。

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