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ライフスタイル

疑妻症・疑夫症

2019-04-22

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

知り合いの女性が夫が嫉妬深くて困るという話をしていました。これを韓国では「疑妻症」(ウイチョチュン)と言うそうですね。病気みたいですが、普通のジェラシーとは違うんですか?


今月は韓国らしい病気についてご紹介していますが、今日お話しする「疑妻症」「疑夫症」という病気も、実に「情が深い」「人情に篤い」と言われる韓国人らしい病気です。

××症と言うくらいですから、病気です。そしてその症状としては、読んで字の如し、妻を疑う病気、夫を疑う病気です。ジェラシーが高じて相手に対する独占欲が強くなり、相手の外での行動を過度に疑う病的な症状のことです。

妻、夫という言葉がついているくらいですから、主に夫婦の間でのことになります。単純な嫉妬とは違い、何の根拠も無しに配偶者が浮気をしているという妄想を抱いてしまい、それで精神的にまいってしまいます。またそれまでは何の精神科的な問題がなかった人が突然発病するというのもこの病気の特徴です。

そしてその結果、離婚にいたるケースもあります。「疑妻症」「疑夫症」が離婚の理由になるということです。

面白いのは女性よりも男性の発病率が高いことです。配偶者の浮気に対する妄想以外に他の症状が無いのも特徴ですが、この妄想が続くと暴力的な行動に走る可能性もあるようです。そして発病の平均年齢は40歳ですが、患者は18歳から90代までいるということです。

本人は配偶者が浮気をしているという妄想を抱いており、それを堅く信じているので、まわりの人間や他の家族がそのことを否定したり、非難したりすると患者は深刻な心的苦痛をいだきます。

そのため専門家は嫉妬型の妄想障害は治療が非常に難しいと言っています。ジェラシーが高じて病気にまでなってしまうという「疑妻症」と「疑夫症」、その気持ちが分からないでもありませんが、何もしてないのに疑われてしまう配偶者はかわいそうです。

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