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ライフスタイル

第503話 海外旅行自由化30年―韓国人の海外旅行について

#アジュンマの井戸端会議 l 2019-05-09

玄海灘に立つ虹

© YONHAP News

去年海外旅行をした韓国人は2869万人。国民の56%が海外旅行を経験したことになります。この割合は、OECD加盟国でも高いほうに当たります。韓国人の海外旅行者の割合は、アメリカ(45.3%)やオーストラリア(41.5%)などよりも高かったということです。 


韓国で海外旅行が全面的に自由化されたのは1989年。今年で30年です。この30年で韓国人の海外旅行は急速に増えました。自由化された1989年は121万人が海外に出たそうですから、去年はその24倍が海外旅行をしたことになります。特に2010年代に入ってから海外旅行は大幅に増えているのですが、それはスマートフォンの普及と関係があるという見方もあります。それ以前はガイドさんの引率のもとで団体で旅行することが多かったのですが、スマートフォンの普及で、グーグルマップや翻訳アプリなどを使って自由に旅行する人が増えたというのです。パッケージツアーよりも個人の自由旅行がこれからも増えると予想されています。実際、旅行会社大手のハナツアーで、パッケージツアーをした人は去年の第1四半期に110万人、第2四半期89万人、第3四半期82万人、第4四半期86万人と、減少する傾向を見せています。


韓国の海外旅行の特徴としては、まず、保護者を伴わない未成年者の海外旅行が増えています。ハナツアーによりますと、ハナツアーの商品を通じて海外旅行をした未成年者は2016年4200人でしたが、去年は6200人に増えているということです。保護者を同伴しない未成年者の海外旅行に対する法的制限などは特にありません。パスポートと往復航空券以外に旅行同意書や家族関係証明書などが必要になることもありますが、必要な書類は国別に異なるといいます。ハナツアーでは未成年者専用の商品を設けてはいませんが、引率者のいない自由旅行商品を未成年者にも販売しています。10代を対象にアメリカや日本、ヨーロッパなどの旅行商品を販売している旅行社「タンデム」の関係者によりますと、この会社の商品で海外旅行に出た10代は2016年に105人でしたが、去年は237人に増えたということです。


それに、女性旅行客の増加が著しいのも特徴です。1999年、海外旅行客に占める女性の割合は37.4%でした。それが増加を続け、2017年には50.1%となり、初めて、男性より多くなりました。去年は再び男性のほうが多くなりましたが(男性50.2%、女性49.8%)、海外旅行の男女の割合はほぼ同じくらいか女性が多い状態を維持するだろうと専門家らはみています。このこととも関係があるのですが、ゴルフをしに海外に出る人が多いのも韓国人海外旅行者の特徴で、特に女性同士でゴルフ旅行に出ることが多いのも韓国人海外旅行客のトレンドだということです。年代別では、50代以上の海外旅行者が増えているのが特徴の一つです。

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