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ライフスタイル

第505話 中国の酒類が人気上昇中

#アジュンマの井戸端会議 l 2019-05-23

玄海灘に立つ虹

© YONHAP News

韓国では最近中華料理、なかでも麻辣(マーラー)が人気を集めています。 

麻(マー)は花椒(中国 山椒)のしびれる辛さを、辣(ラー)は辣椒(唐辛子)の辛さを指し、この2種類の辛味が融合した味を麻辣というのですが、この味付けの香辛料で作ったマーラータンや火鍋(中国式しゃぶしゃぶ)がブームになっています。


こうした中国の食文化の浸透とともに、韓国では中国のお酒が大衆的に飲まれるようになりました。特に青島(チンタオ)ビールと煙台高粱酒(えんたいこうりゃんしゅ)が人気を集めるようになり、中国の酒メーカーが若い世代をターゲットにした新しい製品を相次いで韓国で発売しています。


関税庁などによりますと、去年中国産の酒類の輸入量は6万4千トン。2014年は2万トンでしたから、その間輸入量が3倍以上増えたことになります。現在韓国で販売されている中国産のお酒は、ビールではチンタオ(青島)、ハルビン、エンキョウ(エンケイ、燕京)などで、特にチンタオビールは、コンビニで2016年から3年連続で、輸入ビールとしては売り上げ2位を維持しています。チンタオビールは去年、売上額で輸入ビールの首位に立ちました。これまで1位だったのは日本のアサヒビールです。


また中国の蒸留酒の白酒(パイチュウ)(ウイスキーやブランデーとともに世界三大蒸溜酒のひとつに数えられている)も、もともときついお酒をそのまま飲むのが好きな韓国人の口に合い、脂っこい中華料理とよく合うことから、中華料理店だけでなく、大型スーパーなどでも消費が増えています。特に煙台高粱酒は韓国の白酒市場の50%を占めています。


中国のお酒の需要が増えていることから、中国全土に展開する大手ビール会社「華潤」がプレミアムビールの「スーパーX」の韓国での販売を始めました。スーパーXはマレーシア、シンガポール、カナダ、オーストラリアに次いで世界で5番目に発売されたといいます。ちなみにアルコール度数が3.8度と低めで、若い世代をターゲットにしています。パイチュウで有名な瀘州老窖(ろしゅうろうこう)も先月韓国でビールブランドの発表会を開いたということです。


このように中国のメーカーが相次いで韓国に進出しようとしているのは、2015年に韓国と中国とのFTA(自由貿易協定)が発効し中国産製品の販売価格が下がったことで、価格競争力が確保できたと判断されているからです。実際、白酒も30%だった関税が年に1.5ポイントずつ下がっており、ビールの値段は1リットル当たり2500ウォンほど下がりました。


中国メーカーの韓国への進出は、中国のメーカーが韓流の影響力を利用するためだとの見方もあります。韓国ドラマや映画に間接広告などで製品を露出させ、知名度を上げれば、韓国以外の海外への進出も容易になるのではとの判断があるとみられているのです。実際、中国のウォッカカクテルの「RIO(リオ)」は、ドラマ『トッケビ』で、二人のヒーローが飲むシーンが出たことで、東南アジア地域で人気を集めているということです。業界の関係者は、「中国現地の料理に対する関心が高まっていることにより、中国の酒類に対する関心も高まっているため、中国メーカーの韓国進出がさらに増えるだろう」と予想しています。

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