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ライフスタイル

第507話 韓国女子、全米オープンで強し!

#アジュンマの井戸端会議 l 2019-06-06

玄海灘に立つ虹

© YONHAP News

アメリカ・サウスキャロライナ州で行われた全米女子オープンで、韓国のイ・ジョンウン選手が優勝しました。


イ・ジョンウン選手は全米ツアー初優勝をメジャー大会で飾ったことになります。そのことでも注目されたのですが、異色を放っているのは彼女の名前です。日本メディアでも「イ・ジョンウン6」と書かれている記事が多く見られました。これはイ・ジョンウンというプロが同姓同名で6人いて、登録順で彼女が6番目だからです。名前に数字がついていることでも俄然注目され、「イ・ジョンウン6」という名は、彼女が優勝した当日、韓国の主要ポータルサイトでかなりの間検索ワード首位にランクしていました。


ところで、イ・ジョンウン選手は全米女子オープンで優勝した10人目の選手になります。全米女子オープンは、1998年にパク・セリ選手が韓国選手として初めて優勝して以来、10回も韓国選手が優勝しているのです。特に2008年にパク・インビ選手が優勝してから今年までの11年間では8人の韓国人選手が優勝しています。そのため、アメリカメディアでは「全米オープンではなく、全米コリアオープンだ」と報じたところもあったそうです。


韓国の女子選手は2000年代初めからLPGA(全米女子プロゴルフ協会)ツアーに多数出場するようになりました。イ・ジョンウン選手が優勝した大会には21人の韓国選手が出場しています。KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)が年に30前後の大会を開催するようになったため、ここにきてアメリカに進出する韓国選手は減っています。しかし、その21人中、20位以内にランクインした韓国選手は世界ランキング1位のコ・ジンヨン選手をはじめ9人。ちなみにイ・ジョンウン選手は世界ランキング17位でした。選手としての実績から言っても、韓国選手が優勝する可能性はあったといえるでしょう。


とはいえ、全米女子オープンで韓国女子勢が特に強い理由があるようです。2011年に優勝し、今年は2位タイだったユ・ソヨン選手は「いまプレーしている選手は誰もがパク・セリさんが裸足で池に入り、水底のボールを打ち、結局優勝した姿を見て、『私もあんな選手になりたい』という思いでゴルフを始めた人がほとんど」だと話します。韓国女子選手にとって全米女子オープンは聖地のようなもので、それだけ思い入れの強い大会でもあるのです。


全米女子オープンで2度トップに立っているパク・インビ選手は、「韓国の選手は1年のスケジュールを全米オープンに合わせているといっても過言ではない」と話します。持てるすべての力を全米オープンに注ぐというのです。それに、「韓国選手の優勝が増えたことで、『私にもできる』という自信につながったのでは」と話しています。


韓国選手の数が増え質もそれだけ上がったので、最近では、ジュニア時代から競争が激しくなっています。全米女子オープンは女子の大会の中でも難易度の高いコースで知られていて、ことさらに体力と集中力が必要ですが、ジュニアのときから激しい競争にさらされている韓国選手が実力を発揮しやすい環境がつくられているともいえるでしょう。

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