自己啓発本『セイノの教え』
2024-03-21
今週初めからインターネットでは25日からは飲酒運転の取締りがさらに厳しくなるので気をつけるようにという記事がたくさんあがっていました。そして火曜日、25日からその新しい道路交通法により一段と厳しい取締りが始りました。それでも初日だけで全国で153人が飲酒運転でつかまりました。
では新しい取り締まり基準はどんなものかといいますと
免許停止の基準が血中アルコール濃度0.05%以上から0.03%に、免許取消しが0.1%から0.08%以上にそれぞれ強化されました。また飲酒運転の処罰の上限も現行の懲役3年、罰金1千万ウォンから懲役5年、罰金2千万ウォンになりました。またこれまで飲酒運転で3回つかまれば免許取消しとなっていたのが、今後は2回つかまれば免許取消しとなります。
道路交通法が改正された初日、全国的に取締りが行われたのは日付がかわったばかりの午前0時から午前8時まででした。午前8時といえば朝の通勤時間です。実はこの朝の時点でつかまった人がたくさんいました。朝から酒を飲んで運転していたわけではありません。前の晩の深酒がまだ体内に残っていたのです。
ではお酒を飲んだ後、どれくらい過ぎれば体内のアルコールが消化され、車を運転しても良いようになるでしょうか。
もちろん個人差はありますが、焼酎1本飲んだ場合、体重70Kの男性なら4時間6分、50Kの女性なら7時間ほど経たないと体の中のアルコールは分解されません。ビール2000ccを飲んだなら男性は5時間22分、女性は7時間以上が必要です。もちろんワイン1本、洋酒4杯ならさらに長い時間がかかることになります。
ようするに前の晩に深酒し、二日酔いになっているような状況では運転してはいけないということです。この飲んだ翌朝もアウトというのは、今回の道路交通法改正の一番のポイントとなっているようです。
そして韓国では法律に人の名前をつけて呼ばれることがよくあります。今回の道路交通法の改正も、「第2のユン・チャンホ法」と呼ばれています。ではユン・チャンホさんというのは誰かといいますと、
2018年9月に飲酒運転の車にはねられ亡くなった大学生の名前です。彼は兵役の期間中で、9月の秋夕の休暇中に釜山の海雲台で友人らとお酒を飲んだ後、横断歩道で信号待ちをしていたところを飲酒運転の車にはねられて亡くなったものです。事故当時加害者は免許取消し水準の0.181%の泥酔状態でした。
その後、ユンさんと同じ大学の高麗大学の学生たちから大統領府の掲示板に「飲酒運転の強化」を求める書き込みが相次ぎ、それが社会的な声となり飲酒運転の処罰が強化され、新しい基準の法律がユン・チャンホ法と呼ばれるようになりました。
一人の大学生の死が契機となり、飲酒運転の処罰基準が強化され、さらに今回の改正へとつながりました。インタビューに登場したユンさんのお父さんも、これで息子が帰ってくるわけではないが、息子の死が無駄にはならず良かったと話していました。
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