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ライフスタイル

ノーノージャパン

#マル秘社会面 l 2019-07-24

玄海灘に立つ虹

ⓒ KBS

日本のメディアでもたぶん連日取り上げられていると思うので、玄界灘なりの見方で最近韓国で起きている日本製品不買運動についてご紹介します。その中心となっているのが、今日ご紹介する「ノーノージャパン」というサイトです。このサイトは日本ブランドの商品と、それに代わる韓国製商品の情報を提供しているものです。

先週18日にはリアルタイムの検索ワード1位を占め、アクセス量が増大して一時、サイトがダウンするほどでした。このサイトどんな内容かといいますと、

日本のメーカーのブランド名がずらりと並んでおり、その下に代替製品として韓国ブランド名が並んでいます。たとえば、「ホンダ」と書いてあるところを見てみると「本田技研工業株式会社は日本の自動車とモーターサイクルを製作する会社だ。日本のエンジニア本田宗一郎が1948年に静岡県浜松市で創立した」という説明があり、その下に代替商品目録として「現代、起亜、双龍」などという韓国メーカーの名前が出ています。

さらにその下にはこのサイトを見た人の書き込みが続いていますが、その中にはこんな書き込みがありました

「本田は現在、韓国ではすべてアメリカ工場で作られた物が販売されています」そしてその下には「日本で生産されてないからといって日本製品でないことはありません。明らかに日本の本社に利益は入っているはずです」

また日本製品という項目の隣には、「正しい情報」という項目があり、ここには最初は日本製品と誤解されたが実は韓国製品なんだという商品が記載されています。

たとえば韓国企業とあり「龍角散」と書いてあります。そしてその下には「ポリョン製薬製品、100%国内生産製品、日本にローヤルティは払っていない」と書いてあります。また多国籍企業というところには「ポカリスエット」「ワコール」などという名前も見られ、国内で100%生産されているとか、合弁会社だなどという説明が詳しくのっています。

このサイトは今月11日に開設されたばかりのサイトでこのサイトを運営するキム・ビョンギュさんはあるラジオ番組とのインタビューでこんな話をしています。

「これまでにリストアップされたブランドは107個程度で、重複した物まで含めると10万件以上です。今後はシステムを改善し不買運動で日本製品だと誤解を受けた商品のためのページとブランドの持分構造など消費選択に役立つような機能を追加していきます」

その結果が先ほどご紹介した「正しい情報」の欄です。「ワコール」は100%国内生産商品であることが確認され、「公文」は数学一科目だけローヤルティを出しているだけなので、それぞれ日本製品欄から外したという説明です。

このサイトを見た人々の最初の反応は「こんな商品まで日本製品なのか」という消費者の驚きでしたが、その次は「日本製品だと誤解されているが、うちは違う、国内生産の韓国産製品なんだ」という企業側の悲鳴でした。

まさに日本製不買運動が実は「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」になっていることを感じます。今の社会、ブランド名は日本のものでもそれを作っている工場や労働者は全世界に広がっています。これは韓国のブランドも同じことです。

またここ数年、韓国の映画やドラマでは日本に対する独立運動を背景にしたものが多く人気を集めています。そんな中で起きた今回の韓日間の対立。インターネットに若者のこんな書き込みがありました。「独立運動はできなくても、不買運動はする」たぶん、こんな考えから不買運動は進んでいるのだと思いますが、現実は100年前の状況とは違うグローバル社会です。

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