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ライフスタイル

豆腐の種類と料理

2019-07-29

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

これから夏になると料理をするのも大変です。できるだけ火を使わない料理をしたいのですが、日本なら夏なら冷奴という料理があります。冷たいお豆腐を使った料理ですが、韓国では豆腐料理も日本とは少し違う気がします。お勧めの豆腐の食べ方ありますか?


まず日本と韓国では売られている豆腐の種類が少し違います。スーパーの豆腐売り場には普通のトゥブ(豆腐)、ヨンドゥブ(軟豆腐)、そしてスンドゥブ(純豆腐)の3種類があり、さらに普通のトゥブ(豆腐)はチゲ(鍋)用、プッチム(小麦粉などをつけて焼く)用に分かれています。これは日本の木綿豆腐に近いものを言います。次にヨンドゥブは、トゥブとスントゥブの間のような存在で、日本の絹こし豆腐のようなもの。そしてスントゥブは1番柔らかいおぼろ豆腐のようなものを言います。

トゥブチゲと言う、日本の味噌汁に似た味噌チゲに入るのはこのチゲ用の豆腐です。そしてスントゥブチゲという辛いチゲに入るのはスントゥブと呼ばれるおぼろ豆腐のような柔らかい豆腐です。

また、プッチム用はチゲ用に比べて少し硬いので、そのまま焼いたり、あるいは小麦粉をつけて焼いて、薬味をつけて食べます。

豆腐料理の専門店もあります。特に郊外に行くと多いのですが、これらの店の特徴はお店で毎日自家製の豆腐を作っていることです。でも日本の豆腐店に並んでいる豆腐に比べると韓国の豆腐料理専門店で出てくる豆腐は硬い気がします。木綿豆腐よりももっと硬い感じです。

それを専門店では厚切りにしてフライパンで焼いて上に薬味をのせて出てきたり、あるいは豆腐を熱いお湯の中にいれてそのまま出てきたりします。これも薬味をつけて食べます。

また豆腐とキムチを一緒に皿に持って出して、一緒に食べるトゥブキムチは韓国の代表的な酒のつまみです。

豆腐料理の専門店では必ず店の入口近くにピジ(おから)が置いてあります。これは自由に持って帰る事ができます。豆腐を作る際に大量のおからが出来るので、余った分をお客さんに自由に分けてくれるのです。また店のメニューにはビジチゲというのがありますが、これはこのおからを使って作ったチゲで、おからの他に豆腐や豚肉、ネギなどが入っており、辛くはありません。

そして韓国で豆腐というと必ず思い出されるドラマのシーンがありませんか?刑務所から出所してくる人には必ず、豆腐を食べさせるシーンがでてきます。ではなぜ豆腐なのか、次のような3つの説があるようです。


一つは、栄養を補充するため。

昔刑務所で栄養失調になる人が多かったため、出所した人に、たんぱく質豊富な豆腐を食べさせたということ。


二つ目に、回復食としての豆腐。

よく断食した後は、ゆっくりと元に戻す為、回復食を食べますが、

それと同様に、出所した人がいきなり食べたいものを食べ過ぎないように、回復食として豆腐を食べるということ。


三つ目は、豆腐は真っ白ということで、新しい出発に、二度と罪を犯さない真っ白に生きていこうということ。


韓国ドラマを見ていると必ず登場する黒いビニールに入った豆腐、ちなみにあの豆腐はビニール袋に入っていて手で持って食べられるのですから、固めの、普通のプチンゲ用の豆腐です。

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