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ライフスタイル

第522話 バラード強し!

#アジュンマの井戸端会議 l 2019-09-26

玄海灘に立つ虹

© KBS

秋も深まり、心に響くバラードを聴きたくなる季節です。

この季節にバラードの新曲を出す歌手は多いのですが、楽曲のストリーミングやダウンロードができるインターネットサイトをざっと見ただけでも、今年は季節に関係なく、バラードが圧倒的に強くなっているのが特徴です。


まず夏にさかのぼってみます。韓国最大の楽曲ストリーミングサイト、melon(メロン)の7月の1位から10位までの月間チャートに、アイドルグループの歌が一曲もランクインしていませんでした。(ガールズグループ出身のチョンハの曲だけ)この20数年間、KPOPの主流が男女のアイドルグループだったことを考えると、異例のことだと言えるでしょう。しかも夏というのは特にガールズグループが集中的に活動していた時期です。しかし今年の夏はガールズグループのほとんどが新曲をだしていなかったり、出したとしてもそう目立った反応はありませんでした。


その代りにチャートにランクインしたのは、すでにすたれたと思われていた「バラード」でした。チャン・へジンとユン・ミンスの「술이 문제야(お酒が問題)」をはじめ、ベン「헤어져줘서 고마워(別れてくれてありがとう)」、ファン・イヌク「포장마차(ポジャンマチャ(屋台))」などが上位を占めていました。Melonチャートだけでなく他のサイトでもこうした傾向は同じで、季節が変わり9月になった時点の今のチャートもバラードが強い傾向に変わりはありません。


専門家らは、チャートで健闘しているバラードには共通した点があると指摘しています。ほとんどの曲が、1990年代に流行した、いわゆる「ノレバンバラード」つまり「ノレバン(カラオケ)で歌うのに適したバラード」だというのです。サビの部分がはっきりとした高音でインパクトがあり、メロディが耳につきやすい、楽曲のサウンドもノレバンの伴奏のように聴こえるというのが、いまチャートで上位を占めているバラードの特徴だといいます。歌詞も、「(お酒のように)きつい君の愛に酔って、君の電話番号を押してしまう(「お酒が問題」)」「一人君を想いソジュ一杯傾ける(「ポジャンマチャ」)」などなどレトロな感じがします。いずれもノレバンバラードの特徴だということです。


こうしたノレバンバラードの躍進は、この数年間、10代から20代の間で一人でコインノレバンで歌を歌うことが流行のように広まり、ユーチューブでも、ホンデ前やシンチョンなど繁華街の道端にノレバン機械(伴奏機)を置いて歌の競演を行う内容の動画が人気を得ているからだとの分析が出ています。大衆音楽評論家のイ・デファさんは、「音楽プロデューサーで歌手のユン・ジョンシンさんも若い世代のこうした趣向の変化を正確にキャッチし、バラード「좋니(好きなのか)」で大きな成功を収めた」として、この曲の成功を機にノレバンバラードが韓国の歌謡界で一つのジャンルとして定着する流れが続いているのではないか」と分析しています。

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