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ライフスタイル

ご近所付き合い―騒音トラブル

2019-10-21

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

韓国の場合、ほとんどの家がアパート暮らしですが、ご近所付き合いはどうすれば良いのでしょうか?先日のお餅の話のときに、引っ越しの際にご近所に餅を配るという話は聞きました。では近所のトラブルの対応にはどうすれば良いですか?例えば、騒音、層間騒音にはどう対応すれば良いですか?


騒音の問題、特にアパート暮らしにおいて騒音は切っても切れない関係にあるといえます。では騒音の種類にはどんなものがあるか、日本のサイトには「上の階の足音、臨家などの話し声、テレビや音楽の音、ペットの鳴き声、深夜の掃除洗濯、ドアの開け閉め音、ピアノの音、キッチンの洗い物の音」という風に出ていて、かなり細かいなと思いました。韓国の場合は、韓国環境公団によれば「上の階の子供の走る音や足音、トンカチの音、家具を動かす音」などが大きな比重を占めるそうです。

ではどうするか。そんなときに韓国ではまず、管理組合などに苦情を申告します。そうすると、管理組合が相手の家に苦情を伝えてくれます。韓国のアパートでは家の中のドアフォンが1階の警備員室とつながっているので、まずは直接苦情を言うのではなく、警備員室、あるいは管理組合を通じて苦情を相手に伝えます。警備員室では普通、すぐに相手に苦情の内容を伝えてくれます。

それですぐに騒音がおさまれば良いのですが、特に一番多い、子供の走る音はなかなか難しいものがあります。これは被害者もそうですが、加害者というか原因を提供している子供のいる家庭でも大きなストレスを受けることになります。私もひまわりチーフも経験したことがあります。

我が家では子供たちが幼稚園の頃、下の家から苦情を毎日のように言われノイローズになりそうでした。結局、下の家が引っ越すまで苦情は言われ続けました。走っているわけではなく、ただ家の中を歩いているだけでもウルサイと苦情を言われました。

ひまわりチーフのお宅では苦情を言われた途端に、ご主人がお子さんを連れてケーキを持って直接挨拶に行ったそうです。申し訳ないと。するとさすがに下の家でもそれ以上は苦情を言わなくなったそうです。

先日も朝のワイドショーでこの問題を扱っていました。その時に専門家がアドバイスした解決方法もひまわりチーフの場合と同様「情に訴える」というものでした。エレベーターで会ったら挨拶をする、田舎から果物が届いたらおすそ分けするというように、仲良くなることでだんだんと苦情を言われる回数も減るというのです。

そのほか、具体的な方法として小さい子供のいる家ではリビングには厚いマットを敷いています。下の家に少しでも騒音が届かないようにする配慮です。さらに引っ越しの際に最初から一番下の階に引っ越すという人もたくさんいます。

では被害者のほうはどうするか、韓国には層間騒音隣人センターという機関があります。電話相談や現場診断を通じて騒音に対する紛争を解決しています。第1段階として電話をかけ、それでも解決しなければ専門家が訪れて現場診断、どれくらいの騒音なのかを測定します。結果に従い調停が行われます。それでもだめなら、それこそ裁判にまで持ち込むことになります。

しかしなかなかそこまではという場合、こんな復讐をする人もいるようです。市中には層間騒音報復用のスピーカー、層間騒音報復用のトンカチが販売されています。スピーカーは天井に取り付け、上の階の騒音がそのまま上に跳ね返るようにするもの、報復用のトンカチは本物のトンカチではなくゴムでできているということです。やはりこれで天井を叩くそうです。

リスナーの皆さんはご近所の騒音で困ったことはありませんか? 解決はどんな方法でしましたか?

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