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ライフスタイル

ご近所付き合い―駐車トラブル

2019-10-28

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

先週はご近所付き合い、とくに騒音トラブルについての話がでました。今週は自宅での駐車の問題について、どんなトラブルがあるのか、それについてはどう対応すればよいか教えてください。


まず韓国は日本と違い駐車証明書が無くても車を購入することができます。ですから、家に駐車場のない人でも車を買えるので、当然路上駐車が増え、住宅密集地域では住民間の争いが起きることも多々あります。またこれはアパートやマンションなどでも同様です。

例えばソウル市内のAアパートでは毎朝、駐車問題で喧嘩が起きます。駐車スペースが足りないので二重駐車が日常化しているからです。朝の忙しい時間に自分の車の前に他の車が駐車していると、それをどかして出かけなければなりません。

ですから韓国の駐車のマナーには「サイドブレーキをかけない、連絡先を書いたメモを置いておく」などがあります。サイドブレーキをかけなければ車は押すことである程度動くので二重駐車をされた人は前の車をおしてどかしてから、自分の車を出します。あるいはメモを見て電話をかけて車を動かしてもらいます。

法律の住宅建設基準などに関する規定では、住宅団地には1世帯当たりの駐車台数が1台以上となる駐車場を設置しなければならないという規定があります。しかし1996年以前に建てられた共同住宅にはこの規定は適用されていません。

ソウル市によれば多世帯住宅(ワンルームなど)過密地域の駐車場確保率は70%にも達していません。つまり自動車10台のうち3台は二重駐車あるいは不法駐車をするほかないということです。そのためソウル市では住宅街に公営駐車場を建てる場合、工事費の70-100%を支援するという案も検討されています。個人の土地に駐車場をどんどん建ててもらおうということです。

その他にも公共施設の運動場を駐車場として使用することがあります。例えば我が家の近くの中学校では毎週日曜日には校庭を近くの教会に有料で貸し、その代金を学校の施設管理に使っていました。教会に来る信者の人たちの車を駐車するために運動場を提供したのです。

一方で大型のSUV車が人気を集めるに従い、1台当たりの駐車スペースも手狭になってきているという指摘もあります。3台分のスペースに2台しか駐車できないというケースです。さらに最近では一家に何台も車のある家もあります。車文化が続く限り、韓国では駐車スペースをめぐるトラブルは今後も絶えそうにありません。

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