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ライフスタイル

第551話 「韓国が立憲君主制だったら…」をもとにした韓国ドラマ

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-04-14

玄海灘に立つ虹

ⓒ SBS

「韓国が立憲君主制だったら…」

こうした仮定をもとにしたドラマはこれまでもかなりありました。

まず2006年にMBCで放送された『宮(邦題:宮(クン)〜Love in Palace〜)』です。普通の女子高生だったチェギョンが、祖父同士の約束のせいで皇位後継者の皇太子シンと結婚することになったことで展開される王宮ロマンスで、当時最高視聴率26%台を記録した話題作。人気コミックのドラマ化でしたが、のちにミュージカルにもなり、日本でも長期間上演されたほどの人気を博しました。ユン・ウネ、チュ・ジフン主演。


2011年には同じくMBCで『マイ・プリンセス(邦題同じ)』が放送されました。貧乏だけど明るいソルが一転して皇族継承者、国中の視線を集めるプリンセスに。その彼女の教育係となったのがヘヨン。二人はひかれあうも…というロマンチックコメディー。最高視聴率20.9%。キム・テヒ、ソン・スンホン主演。男性ではなく女性を皇族にしたのが目を引くところ。


2012年にはまたしてもMBCで『The King 2 Hearts(邦題:キング~Two Hearts)』がオンエアされています。いじわるなダメ男の王子(国王の弟)と北朝鮮の女性将校の、政略結婚から始まる愛と成長を描いた王室ラブロマンス。ハ・ジウォンとイ・スンギ主演で、視聴率は16.5%とそう高くはなかったものの、話題性は十分でした。


それ以降、ラブコメディーというジャンル自体の人気が下火となったことで、立憲君主制という設定のドラマは出てきませんでしたが、2018年に復活しました。今度はSBSドラマ『皇后の品格』(2018.11~2019.1放送)です。無名のミュージカル女優だったが、ある日突然王室に嫁ぐことになったサニーが、王室内で巻き起こる陰謀や復讐劇、殺人事件などに遭遇したことで、絶対権力と闘い王室を崩壊して、真の愛と幸せを見つけ出す。当初は48話編成でしたが4話延長され、全52話になったという。最高視聴率17.9%。


そして、2020年。4月17日(金)から放送が開始される『ザ・キング:永遠の君主』で立憲君主制の設定がまたしても登場します。SBSの金土ドラマで、並行する2つの世界をつなぐ門をくぐり、別世界から現代の韓国へとやってきた若き皇帝を待ち受けていたのは、強さを内に秘めた女性刑事との運命の出会い…というファンタジーロマンス。脚本は『トッケビ(邦題:トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜)』でおなじみのキム・ウンスク。主演はキム氏の『相続者たち』と『トッケビ』でそれぞれ主演を務めたイ・ミンホ、キム・ゴウン。古風な雰囲気の建築物と屹立するビルが対比をなす都心の様子が、大韓帝国と大韓民国を見事にオーバーラップさせるという注目作です。


立憲君主制という設定がこのように韓国ドラマでよくみられることについて、あるドラマ関係者は、「韓国のロマンチックコメディー、ラブコメの典型である、財閥2世のヒーローと貧しいけど明るいいわゆるキャンディ型のヒロインの出会いを究極的に発展させた形態が立憲君主制で、立憲君主制という設定がほとんどがロマンチックコメディーに登場していることからもそれがわかる」とし、「それがロマンチックコメディーの教科書と呼ばれるキム・ウンスクの新作が期待を集めざるを得ない理由だ」と話しています。

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