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ライフスタイル

第559話 映画の割引チケットで観客増加を期待!

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-06-09

玄海灘に立つ虹


映画館の入場者数が、6月6日と7日の両日で30万人を超えました。

映画振興委員会によりますと、映画館の入場者数は、その2日間で31万7,037人でした。特に6日土曜日は一日の入場者が10万人を超えています(10万846人)。週末の2日間で30万人、一日で10万人を超えたのは、今年3月以来のことです。


このように映画館に人が増えたのは、韓国では日常生活と感染防止を両立させるための取り組みが行われているため、人々の外出が増えたことも理由の一つになっていると思います。でも何よりも、映画振興委員会が始めたイベントが功を奏したからではないかとみられています。このイベントは、映画館で使える6000ウォンの割引券を一人当たり2枚ずつオンラインで配布し、映画を安く観てもらおうというものです。イベントは3回まであって、その初回、第1回目はすでに始まっています。


1回目は6月1日午前10時に各映画館のホームページ上でチケットの配布が始まり、そのチケットが使えるのが6月4日~7日、木曜日から日曜日まででした。2回目は8日からダウンロード、使えるのは6月11日~14日の木~日曜日、最後3回目が15日からダウンロード、18日(木)~21日(日)まで使えます。3回のイベントで合わせて133万枚の割引チケットが先着順で配布されます。CJ CGV、ロッテシネマ、メガボックス、シネQのシネコン4社に割引チケットの95%が割り当てられています。 


それに、新作が公開された効果もあったと思われます。6月5日に公開された『侵入者』は、ずっと行方不明になっていた妹がある日家族の前に現れ、何かおかしいと感づいた兄が妹の周辺を調べていて、やがて衝撃の事実を知ることになる、というミステリースリラーです。6日土曜日の1日だけで映画館入場者が10万人を超えたと言いましたが、この『侵入者』だけで10万人を動員しています。


あるシネマコンプレックスの関係者は、「映画振興委員会の今回のイベントで、冷え込んでいた映画産業に温かな風が吹いてきた」とした上で、「映画館側も防疫システムを強化し、安全な環境づくりに最善を尽くしている」と話しています。特にCGVでは、入場者の体温とマスクを着けているかのチェックを自動で行うシステム(スマートパスシステム)を用いています。他の大手3社でも、入場者が左右の座席を空けてジグザグに座るようにして、座席間の距離を確保しています。それでも一部ではやはり感染を懸念する声も出ていますが、映画館の関係者は、「会話など飛沫が飛ぶ行為がほとんどないのが映画館だ」として「密な空間のなかでも相対的に安全な施設」だとしています。ちなみに5日(金)~7日(日)までの3日間、40만1815人が映画館に足を運んでいて、その前の週の金~日までの3日間と比べると、190,286명、111%が増えたということです。やはりイベントの効果が大きかったという見方が多いです。ただ、新型コロナウイルスの影響がなかった去年の同じ期間の入場者数には大きく及ばない数字で、先週末、6月6日~7日の観客数は、去年週末だった6月8日~9日の観客数(235万5508人)の7分の1に過ぎません。


新作は相次いで封切られています。6月10日にはシン・ヘソン主演の『潔白』、18日には俳優チョン・ジニョンの監督デビュー作『消えた時間』、24日にはユ・アイン、パク・シネ主演の『#生きている』が公開されます。このように、イベントが続き、新作も相次いで公開されることから、韓国の映画界はある程度活気を取り戻すものとみられます。

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