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ライフスタイル

スポーツニュースへの書込み遮断

#マル秘社会面 l 2020-08-12

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

韓国の2大ポータルサービスのネイバーとダウムが、スポーツニュースの書込み欄を廃止すると発表しました。また、動画など他のサービスにも追加措置をとるとも予告しました。


ポータルサイト「ダウム」を運営するカカオは報道資料を出し「健康なコミュニケーションと公論のための場を設けるという書込み本来の趣旨とは異なり、スポーツニュースの書込みでは特定の選手やチーム、地域を卑下し名誉を毀損する悪質な書込みが継続的に発生した」とし、「今日(7日)から直ちに当該サービスを中止する」と明らかにしました。実際に現在「ダウム」ではスポーツニュースの下の書込み欄には何も表示されていません。


一方、「ネイバー」も「ネイバースポーツニュースの書込みを今月中に暫定的に中止する」と明らかにしました。スポーツ試合の生中継「ライブトーク」は当分の間維持されますが、悪口などの悪意的な内容を選り分ける「人工知能(AI)クリーンボット2.0」を適用することにしました。今日(12日)現在、まだ書込みはできるようになっていますが、内容を選り分けて掲示しているようです。


このようなスポーツニュースの書込み中止の背景にはスポーツ選手の死亡事件があります。女子プロバレーボール選手コ・ユミンさん(25)が自殺した背景に、ポータルサイトの悪筆な書込みがあると言われていることから、再発を防ぐとして下した措置です。


韓国ではニュースやSNSへの悪筆な書込み、誹謗により自殺する有名人がみられます。芸能界では 昨年10月、女性アイドルグループf(x)の元メンバーのソルリさん(25)が、昨年11月にはソルリさんの親友で、女性グループKARAの元メンバーのク・ハラさん(28)が亡くなりました。


そのためすでに「ダウム」は昨年10月に芸能ニュースの書込み欄を廃止しており、「ネイバー」も今年3月に同様の措置をとりました。ところが、今回またスポーツ分野で同じような事件が起き、スポーツニュースの書込み欄まで廃止されることになりました。


ポータルサイトのコメント欄に関してはこんな調査結果もでています。


韓国成人10人中8人以上がポータルサイトの芸能ニュースの書込み欄を廃止すべきだと思うという調査結果が出た。韓国言論振興財団は成人1000人を対象に芸能ニュースの書込み欄廃止に対する認識を調査した結果、「回答者の49.3%はポータルサイトの芸能ニュースの書込み廃止が非常に必要だと、35.7%は若干必要だと答えて計85%が廃止を支持するということが分かった」と発表しています。


ただネット上の悪質な書込みによる有名人の自殺はすでに韓国では10年前から起きていました。2007年1月には歌手のユニが,2月には女優のチョン・ダビンがインターネット上の激しい誹謗中傷が原因とみられる自殺をしています。


そしてこの事件のあと「インターネット実名制」が実行されるのですが、2012年に憲法裁判所による「違憲決定」がだされ、「インターネット実名制」は憲法が保障する個人の表現の自由を侵害するものだということになり廃止されました。


そして書込みを苦にしたとみられる自殺が今回はスポーツ界でも起き、それが二大ポータルサイトのスポーツニュースの書込み欄廃止という形になったものです。


その背景について日本のメディアでは「韓国の誹謗中傷の攻撃のはげしさが日本以上であり、本人だけでなく親兄弟まで巻き込む傾向がある」などと分析しています。正直、そんなに辛いのなら見なければ良いのではないかとも思いますが、インターネット、SNS文化がどこよりも発達している韓国だからこそ、それもまた不可能なのでしょうか。

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