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ⓒ Getty Images Bank

新型コロナウイルスは、高齢者には合併症などと共に重症患者が出やすく、一方で若者たちは無症状だったり、症状が出ても軽く終わる人が多い、というのがこれまでの新型コロナウイルスに関する常識でした。しかし、最近、いったん治った後も後遺症が続くことがあり、その場合、若者たちも決して安心はできないというニュースが報道され大きな反響を呼んでいます。

大学生のイ・ジョンファンさん(25)は今年4月、新型コロナウイルスと診断され入院、2カ月後の6月に陰性判定を受けて退院しました。防疫当局は今は彼を「完治者」に分類しています。しかし、イさんはいまだに新型コロナウイルスの後遺症からは抜け出せずにいます。その症状とはひどい脱毛です。皮膚科に通っていますが、原因はまだ分かりません。


自分の後遺症体験をフェイスブックで発表し、注目を集めている人がいます。「釜山の47人目の感染者」である釜山大学機械工学部兼任教授のパク・ヒョンさん48歳です。パク教授は今年3月に回復し、退院してから170日が過ぎましたが、いまだに感染前の日常にはもどれていないと言います。パク教授が経験している症状は5つです。


どうしようもないほどの「慢性疲労」、座っているだけでも襲ってくる「胸の痛み」と「胃腸の痛み」、肌が黒くなる「皮膚疾患」、頭の中に濃い霧が立ち込めたようにぼんやりして、記憶力が低下する「ブレーンフォグ」です。パク教授はそれを「症状がまるでジェットコースターのように良くなったり悪くなったりを繰り返す」と語っています。


そしてパク教授は退院後後遺症に悩まされ、疾病管理本部のコールセンターなどに問い合わせをしましたが、残念ながら何の支援も受けられなかったと言っています。正直、疾病管理本部では目前の感染拡大の防止に追われており、完治者の後遺症まではなかなか神経が行き届かないようです。


高麗大学安山病院のチェ・ウォンソク教授(感染内科)は、「米国や欧州のように重症患者が多かった地域を見ると、重症患者の後遺症が多く報告されていますが、まだ韓国では分からない部分が多いのが事実です。現在としては感染拡大を防ぐことが最も重要ですが、長期的な追跡管理にも気を使う必要があります」と語っています。


日本でも新型コロナの後遺症に関する報道はいろいろとされているようです。注目されたのが25日に文部科学省が出した子供たちや教職員向けのメッセージでした。


「新型コロナウイルスには誰もが感染する可能性があります。感染した人が悪いということではありません。 感染した人や症状のある人を責めるのではなく、思いやりの気持ちを持ち、感染した人たちが早く治るよう励まし、治って戻ってきたときには温かく迎えてほしいと思います。」

感染し、完治した後でも周りの厳しい視線にさらされてしまうということは、これもまた新型コロナの大きな後遺症の一つかもしれません。新型コロナウイルスはまだまだ分からないことだらけの病気です。いつ、今の大流行が収まるかも分かりません。しかし収まった後のことについても少しずつ考える必要はありそうです。

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